マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは、「今、この瞬間をしっかりと感じながら生きること」を指します。過去や未来に心がとらわれることなく、目の前の瞬間に気づきを向け、それをそのまま受け止める心のあり方です。この状態では、思考や感情に振り回されることなく、穏やかな心を保つことができます。
そのルーツは、日本の座禅やヴィパッサナー瞑想にありますが、アメリカでストレスマネジメントのプログラムとして体系化されました。1979年にマサチューセッツ大学のジョン・カバットジン博士が、ストレス軽減のためのプログラムを開発したのが始まりです。その後、数々の研究を経て、心理療法の分野でも注目され、特に認知行動療法の一環として取り入れられるようになりました。
私たちの思考のクセ
私たちは1日に約8~10万回もの思考を繰り返していると言われています。そのたびに、無意識のうちに判断や評価を下し、それに伴う感情が生まれます。この繰り返しは、文化や家庭環境、これまでの経験に基づいて行われるため、現実をありのままに見ることが難しくなってしまうのです。
例えば、過去の嫌な出来事を何度も思い返して後悔したり、未来のことを心配しすぎて不安になったりすることはありませんか? こうした思考や感情が積み重なると、ストレスホルモンが過剰に分泌され、心身の健康に影響を与えることもあります。
マインドフルネスで気づく「心と体のつながり」
マインドフルネスでは、「思考」「感情」「身体感覚」が互いに影響し合っていると考えます。この3つの要素がどのように関わり合い、私たちの心身に影響を与えているのかを理解することで、自分自身のクセやこだわりに気づくことができます。これを「気づきの三角形」と呼びます。
例えば、物事をネガティブに捉えがち(思考)な人は、過去の出来事にイライラしたり、未来への不安が多かったり(感情)とストレス過多の状態に陥りやすいと言われています。こうした状態が続くと不眠になったりストレス性の胃炎や頭痛が起こったり(身体感覚)と、身体に異常が現れることがあります。自分の心の動きに気づき、感情に振り回されないよう、意識的に「今、ここ」に戻る訓練が必要です。その方法として、呼吸法やヨーガのポーズ、瞑想などが効果的とされています。
マインドフルネスがもたらす効果
- エネルギーの浪費を防ぐ
思考を「今、ここ」に集中させることで、無駄な思考に振り回されることが少なくなり、心身の疲労感が軽減されます。 - 感情や痛みのコントロール
思考や感情を客観的に見ることで、心身の不調や感情の波を上手に乗り越える力がつきます。 - 認知機能の幅が広がる
物事を多角的に捉えられるようになり、過去の出来事や感情に対する捉え方が変化します。その結果、行動も前向きに変わることがあります。
※効果には個人差があるため、結果を保証するものではありません。
あなたに合ったマインドフルネスのセッションを選んでみませんか?
6回のセッションでしっかりと取り組みたい方へ
➡ マインドフルネス・ベーシック
単発のセッションでマイペースで取り組みたい方へ
➡ マインドフルネス単発セラピー