12年前の目標




smacc代表の佐高 葵月代です。
写真は、先週久しぶりに上京した際の東京で写したものです。スカイツリーにお株を取られちゃった感のある東京タワーですが、私にとっては、今も東京のシンボルと思えます。

この連休、パソコンの中のファイルを整理していたところ、思わぬフォルダから驚くようなファイルを発見しました。それは12年(2002年)に私が書いた目標の一覧です。ファイルの形跡からして、書いた後は一度も開いていないようでした。きっと書いたことさえ忘れてしまったのでしょう。

目標は「1年後に達成したいもの」と「5年後に達成したいもの」に分けて書かれており、驚いたのは1年後の目標9個のうち4個は達成していたこと、そして5年後の目標の5個中2個は達成していたのです。

当時は私は会社を辞めて、ウェブ制作事務所を起業する準備の真っ最中でした。その目標を見ると「売上を○○にする!」のような商業的なものはひとつもなく、むしろ社会貢献や、自分のライフワークに触れるものばかりが並んでいました。よくもまぁ余裕のある目標が立てられたものだな、と思わず笑ってしまいました。

5年後、実現していた目標のふたつというのは、「緑豊かな利便性の良い街に住んでいる」と「カウンセリングやセラピーの活動を始めている」でした。いつかは心身に関わる仕事に転換しようという目論見もあり、心理学や心身医学の勉強は続けていました。そして2007年、私は東京から札幌に移り住み、まもなくヨーガ・セラピストとして活動を始めたのです。

当時の私が思い描いた夢を、私が実現していたという、当たり前といえば当たり前なのですが、12年前の自分に出会ったような気がして、何だか不思議な気分でした。

ところでちょうど今読んでいる本が目標に奔走するのに「?」を投げかける内容のものです。デイル・ドーテンというアメリカのコラムニストの本で、『仕事は楽しいかね?』というタイトル。

高名な実業家の老人に偶然出会ったビジネスマンが、処世術を一晩で講義を受けるという物語風の内容です。その中で老人は「ずっとしたいと思っていた仕事をしているのに、なぜか幸せじゃないという人々は、計画を立てることに依存し過ぎ、疲弊している(要約)」と述べ、「今日の目標は明日のマンネリ」と言いきります。それに続き「僕が今までに揚げた目標が一つだけある。『明日は今日と違う自分になる』だよ」と言います。他にも示唆に富んだ名言が随所に現ます。「小説を研究しても小説家になれないように、成功を研究しても成功は手に入らない」などなど。

この本を読んで、実現していない目標についても考えることができました。偶然かもしれませんが、たまたま見つけた過去の目標と読んでいる本がリンクしたような気がします。このふたつの「はっ」とさせられる出会いにより、自分のミッションとパッションについて、気持ちも新たに考えることができた週末でした。


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