
こんにちは!アドラー心理学研究会Plus代表の佐高葵月代です。12月20日(土)と21日(日・オンライン)に、第152回アドラー心理学研究会Plusを開催しました。年内最後の研究会のテーマは「心のしなやかさを身につけて、未来を切り拓く〜 この1年の学びを、私の言葉に 〜」です。
今年の年間テーマは、「心のしなやかさを身につけて、未来を切り拓く」。
レジリエンス、メタ認知、勇気づけ――
さまざまな視点から「折れない強さ」ではなく、戻ってくる力、整え直す力を育ててきた1年でした。
最終回となる今回は、その学びをもう一度“自分の内側”に戻し、「私の言葉」として受け取る時間を大切にしました。
学びを「思い出す」から、「自分の中に残す」へ
講義では、1年を通して扱ってきたテーマを振り返りながら、折れないよりも「戻ってくる力」(レジリエンス)、反応ではなく「選択」(メタ認知)、ひとりで頑張らない「勇気づけ」(共同体感覚)——
これらが別々の学びではなく、循環しながら私たちの心を支えてきたことを確認しました。
参加の回数や、リアル参加、ZOOM参加、アーカイブ視聴など、関わり方は人それぞれでも、それぞれの場所で、確かに積み重ねられてきた学び。そのことを、あらためて静かに共有する時間となりました。

心の木を描く 〜 内省ワークのひととき 〜
後半は、内省ワークとして、「心の木」を描く時間を設けました。
用意された木の絵に、根・幹・枝葉をイメージしながら、この一年で自分を支えてくれた言葉、乗り越えてきた体験、そこから生まれた変化やつながりを書き込んでいきます。それぞれが特徴のある色づかいを施し、心に残る言葉とともに、今年の研究会をやさしく締めくくっていきました。
同じテーマ、同じ時間を過ごしていても、そこに現れる「心の木」は、どれも違う。
その一つひとつが、その人なりのしなやかな勇気のかたちでした。
まとめない、という選択
今回は、あえて「答え」や「まとめ」を用意せず、それぞれが感じたことを、そのまま持ち帰ってもらう形にしました。
置いておく言葉があってもいい。
すぐには使わない気づきがあってもいい。
今日描いた心の木が、また立ち止まりたくなったとき、そっと戻ってこられる場所になってくれたら――そんな願いを込めた、年末の研究会でした。
1年間、研究会に関わってくださった皆さま、本当にありがとうございました。
来年は、みなさんからのアンケートの結果から、「今の私から始める勇気づけ― 自分をひらき、選び、つながる1年 ―」を年間テーマとしました。整えながら、やさしく変わっていく学びを続けていきます。
また、それぞれの「今の場所」から、ご一緒できたらうれしいです🌿
次回のご案内
次回、第153回アドラー心理学研究会Plusは、1月17日(土)札幌市民交流プラザ 4階 控室403、18日(日)ZOOMで開催します。
テーマは、「『今の私』をひらく ― 気づきから始まる勇気づけ(自己観察・マインドフルネス × アドラー心理学の認知論)」です。
新しい1年のはじまりは、「変わること」よりも、気づくことから。
1月の研究会では、マインドフルネスの自己観察と、アドラー心理学の認知論の視点を重ねながら、「今の私」は、どんなふうに世界を見ているのかを、やさしく見つめていきます。無理に前向きにならなくて大丈夫。答えを出さなくても大丈夫。
気づきが生まれたとき、そこにはすでに、勇気づけの芽が息づいています。
2026年の学びは、ここから静かに始まります。
ぜひご参加ください❣️

















