
こんにちは、アドラー心理学研究会Plus代表の 佐高葵月代です。
札幌はやっとスニーカーで歩けるほど。一気に雪が解けました。
待ちに待った春がやってきました!
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
今回のブログは、「感情との付き合い方」がテーマです。
怒り、不安、焦り、落ち込み。
私たちは日々、さまざまな感情を抱えながら生きています。
けれど、その感情に振り回されてしまったとき、
「どうしてこんなふうに感じてしまうのだろう」と、
自分を責めてしまうことも少なくありません。
今回は、そんな感情との関係を見つめ直し、
やさしく整えていく視点をお届けします。
感情は敵ではない
私たちはつい、
ネガティブな感情を「なくしたいもの」として扱いがちです。
けれど、感情にはそれぞれ役割があります。
怒りは、大切なものが守られていないことを知らせるサイン。
不安は、未来に備えようとする働き。
悲しみは、大切だったものとのつながりを教えてくれます。
感情は、私たちの内側からのメッセージです。
感情を敵として遠ざけるのではなく、
何を伝えようとしているのかに耳を傾けること。
そこから、関係は少しずつ変わっていきます。
なぜ感情にのみ込まれてしまうのか
感情は、とても速く沸き起こります。
脳の中では、扁桃体がネガティブな感情を危険と察知すると、
一瞬で「脅威モード」に切り替わります。
そうなると、私たちの心と身体は、
呼吸が浅くなり、
身体がこわばり、
思考は極端になりやすくなります。
これは、弱さではなく、
自分を守ろうとする自然な反応です。
ただ、その状態のままだと、
頭は真っ白になったり、身体は緊張したりで、
私たちは次の思考や行動を、“選ぶ”ことが難しくなってしまいます。
メタ認知という“もう一人の自分”
そんなときに役立つのが、
メタ認知という視点です。
感情の中にいながら、
同時にそれを見つめている自分。
「私は今、怒っている」
「いま、不安を感じている」
そう気づくだけで、
感情にのみ込まれていた状態から、
少し距離が生まれます。
この“ほんの少しの余白”が、
選びなおす力につながります。
スージングシステム ― やさしさが整える
さらに大切なのが、
自分に向けるやさしさです。
ここでいう「やさしさ」は、
気休めや甘やかしではありません。
私たちの心には、
・危険を察知する「脅威システム」
・達成や行動を促す「ドライブシステム」
・安心やつながりをもたらす「スージングシステム」
という、いくつかの働きがあります。
このうち、スージングシステムは、
心と体を落ち着かせ、安心へと戻す働きを担っています。
たとえば、
・ほっとする
・安心する
・受け入れられていると感じる
・誰かとつながっている感覚
こうした感覚が生まれるとき、
スージングシステムが働いています。
「そう感じているんだね」
「それはつらかったよね」
そんなふうに自分に声をかけると、
神経は少しずつ落ち着きを取り戻します。
これは、ポリヴェーガル理論でいう
「安全モード」とも関係しています。
安心が回復すると、
呼吸がゆるみ、
身体がやわらぎ、
視野が広がります。
やさしさは、感情をなだめ、
整え直す力を持っています。
感情とともに選びなおす
感情を消すことはできません。
けれど、感情を“選びなおす”ことはできます。
怒りを感じながらも、
相手を傷つけない伝え方を選ぶ。
不安を抱えながらも、
小さな一歩を踏み出す。
感情をコントロールするのではなく、
感情との関係を結び直すこと。
それが、しなやかな心のあり方です。
まとめ ― 感情と仲直りするということ
感情は、なくすものではなく、
ともに生きるもの。
感情は、敵ではなく、
あなたの味方です。
そして、感情を “扱える”ようになると、
私たちの選択は広がっていきます。
この春、
感情と少しやさしく向き合ってみる。
そんな一歩をご一緒できたら嬉しいです🌸
次回のご案内
次回、第155回アドラー心理学研究会Plusは、
リアル開催とZOOM開催の曜日が、いつもと逆転します。
ご注意ください。
3月28日(土)ZOOMで開催します。
3月29日(日)札幌市民交流プラザ 4階 控室405
テーマは、「感情は敵じゃない ― 感情とともに選びなおす力(感情リテラシー × メタ認知)」
怒り、不安、焦り、落ち込み。私たちはときどき、
「こんな感情はなくなればいい」と思ってしまいます。
けれど、感情は敵ではありません。
それは、あなたの大切な価値や願いを知らせるサインでもあります。
3月の研究会では、感情を抑え込むのではなく、
感情にのみ込まれるのでもなく、
感情とともに “選びなおす力” を育てます。
メタ認知の視点を取り入れながら、やさしく探っていきます。
感情を“扱える”ようになると、反応の幅が広がり、選択肢が増えます。
感情に振り回されるのではなく、感情と協力しながら生きる。
そんな春のはじまりをご一緒しましょう🌸















