アドラー心理学研究会代表の佐高 葵月代です。 10月17日(土)、第30回勉強会が無事に終了しました。今回は初参加15名、私を含め総勢40名の参加でした。 今回は会発足最高人数での開催となり、たいへんな賑わいでした! ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。 今回のテーマは、「目の前の『石』をどかして、前に進もう」で、ライフタスクを見つめ直してみる機会を作りました。初参加の方も多かったので、ライフスタイルの復習もしました。
ライフスタイル × ライフタスク = 行動 です。
ライフスタイルは、物事の見方であり私たちの認知です。そのため、ライフスタイルが変わると同じようなライフタスクに遭遇しても、違った行動に繋がり、結果が変わることもよくあります。
課題に対して、いつも同じような結果を「引き寄せている」というような場合は、他者や出来事のせいにするのではなく、自分のライフスタイルを見直してみると、別の解決策が見つかるかもしれません。
となると、自分でタスクだと思っていたものが、他の人から見るとそうでもないこともあり得ます。
課題だけに囚われていると、行動に結びつかないことも多いものです。
ライフスタイルは、自分のこだわりでもあります。 つまりライフスタイルは「自分にとっての当たり前」の集合体ですね。
他者にも固有のライフスタイルがあることで、物事に違った見方や捉え方があると思うと、対人関係もユニークなものに見えてきませんか。
課題を乗り越えて、勇気を持って行動につなげるために、7つの指標について考えてみました。課題のタイプにもよるかもしれませんが、ご参考にしてくださいね。
ポイント① 貢献しているか? 協調(協力)しているか?
その行動が誰かの役に立っているか。
その行動は誰かを喜ばせ、自分もそれを嬉しく思っているか。
ポイント② プロセスを重視しているか?
結果だけを重要視したり、成果ですべて判断していないか?
たとえ失敗しても、達成するまでがんばった自分の勇気を認めよう!
ポイント③ 達成済みの成果を評価する。
以前と比べ、少しでも進歩・成長しているところを見逃さず、適正に評価しよう。
全体だけではなく、一部の進歩だけでも認めよう!
ポイント④ 失敗も受け入れる。
②がうまくできていれば、失敗も経験のひとつとして受け入れることができるようになる。
たとえ失敗しても、次のステップへの通過点だと思い、同じ過ちを繰り返さないよう、落胆を期待に変えていく。
ポイント⑤ 相手に判断をゆだねてみる。
③がうまくできないときは、信頼できる友人・知人・家族の意見を聴いてみる。
とくにベーシックミステイクス(認知の歪み)を感じる時にはお勧めの方法。
ただし、強引なアドバイスや意見を押しつけるような人を選ばないのが得策です。
ポイント⑥ 肯定的な表現であらわす。
リフレーミングの手法を使って、今の自分の想いや感情のネガティブな部分をポジティブに表現してみよう。
感情や言葉は行動につながる強力なエネルギーです。 少しでも前向きな言葉を積み重ねて、ネガティブな思考の流れを変えていくのも大事なことですね。
ポイント⑦ 自分自身に共感を!
言葉、感情、行動がともなっている時に、自分自身に深い共感が生まれる。
自分自身への感謝の気持ちを忘れないようにしよう。 自分がその課題に本当に取り組む必要があるのか? 勇気を持って課題に取り組めるか?ということも大事。
グループワークで課題について話し合うと、さまざまな視点が飛び出してきて面白いですね。
次回もたくさんのご参加、お待ちしております。
以降の勉強会のスケジュールは以下の通りです。
場所はいずれも「ちえりあ」で、時間は13:30~16:30です。
第31回 11月21日(土) 研修室5+6(3F)
第32回 12月19日(土) 研修室5+6(3F)
第33回 2016年1月16日(土) 研修室5+6(3F)
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