【10月】あの食材と呼吸法で頭痛にさよなら

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smaccのヨーガ・セラピスト 佐高 葵月代です。
雨が多く、急に寒さを感じるような秋が早足でやってきました。風邪気味の方も多いようですね。みなさん、お元気ですか?

慢性的な頭痛を訴える方が増えてくるのもこの時期です。クモ膜下出血や脳梗塞、脳腫瘍など重大な疾患以外の頭痛は、風邪などの一時的なものや、慢性頭痛と呼ばれるもので、生活習慣で改善されるものが多いです。私もかつては頭痛持ちで薬が手放せませんでした。痛みを悪者と思わず、心や身体が何かを伝えるサインだと思い、目を向けてみませんか。我慢できない時は無理をせず、リラックスして休むのが一番の薬かもしれません。

今月は、薬膳の視点から頭痛に有効な食材をまとめてみました。
まずは、風邪の頭痛にお勧めの食材をご紹介します。熱が出ていない風邪には発汗を促すショウガやネギを使ったスープなどがいいでしょう。身体を温めるお粥にシソなどを散らすのもお勧めです。逆に発熱と喉の痛みを伴う風邪の頭痛には、身体の熱を取り除く爽やかな香りのミントがお勧めです。

慢性頭痛には3種類あります。ストレスや緊張や不安などにより「気」が滞る片頭痛は「気滞(きたい)」タイプ。自律神経のコントロールがポイントです。気を巡らせる効果が高いセロリや春菊など香りが少し強い野菜とかんきつ類が有効です。腹式呼吸もお勧め。

長時間同じ姿勢で座っていたり、パソコン作業などが多い方が感じる緊張型頭痛は血流が滞る「お血」タイプ。血流を良くするイワシやサンマなど青背の魚や、シナモンやウコンなどのスパイスがお勧め。肩をゆっくり回す呼吸もしてみましょう。

血流や栄養不足で、めまいや立ちくらみ、疲れ目を伴う頭痛は「血虚(けっきょ)」タイプです。鉄分を含むレバーや小松菜、ほうれん草、プルーン、レーズンを摂りましょう。全身の血行を良くする呼吸がお勧め。

いずれの3つの慢性頭痛にお勧めの薬膳素材は、クコの実です。乾燥しているので、グラノーラに混ぜたり、サラダやスープに入れても手軽に摂れる食材です。そのまま食べる時は、1度に5~10粒ほどで、摂りすぎにも注意です。別名「仙人の杖」とも呼ばれ、古くから滋養強壮に珍重されている食材です。

※紙版のニューズレターに掲載している「秋刀魚の炊き込みご飯」の作り方はこちらをご覧ください。

今月は、肩や首の緊張からくる頭痛をほぐす呼吸を実習してみましょう。

  1. 息を吸いながら、両手を頭の後ろに回し、指を組みます。この時、背筋はスッと伸ばすのを忘れずに。
  2. 息を吐きながら、後頭部と頭を押しあいます。この時に強く押しすぎないこと。お腹がゆっくり凹んでいくのを意識してみましょう。
  3. 息を吸って力を緩め、息を吐きながら、ゆっくりと指をほどいて手を腿の上に戻してきます。
  4. 力を抜いて5呼吸休んでから、3回ほど繰り返します。この時に、指先に血流が戻る感じや、肩や頭の感覚の変化に意識を向けながら休みます。

※いかなるヨーガの呼吸法やアーサナ(ポーズ)も、自己責任のもとに行ってください。満腹時、飲酒時、心拍数が高い時(入浴直後等)、高熱のある時はしないでください。

※吐き気や激しいめまいを伴う頭痛は、重大な疾患の可能性もあります。心配な時は必ず受診してください。


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