アドラー心理学研究会 第57回勉強会

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アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。
1月20日(土)、今年初の研究会が無事に終了しました。
35名参加、初参加は4名です。みなさん、ご参加ありがとうございました。

今回のテーマは、今年の年間テーマ「共同体感覚へのスモールステップ」のスタートとして「共同体感覚へのスモールステップを始めよう!」でした。

共同体感覚(social interest)は、アドラー心理学の中心的思想で、勇気づけとともに、欠かせないものです。アドラー心理学においては、対人関係のゴールとする、最大の目的とされています。

共同体感覚を簡単に説明すると、他者を仲間とみなし、共同体である家族や会社、地域社会、国、世界などの場所に、自分の居場所があると思う(所属感)のことです。共同体に対する所属感、共感、信頼感、貢献感を総称した感覚や感情のことで、精神的な健康のバロメーターと考えられています。

かつて、アドラー自身が軍医として従軍し、復員して街に戻ってきたときに、「世界が今必要としているのは、新しい大砲でも新しい政府でもなくて、共同体感覚だ」と話したそうです。戦争で世界が病んでいて、お互いに対立している時、「あなた」と「私」は敵になります。

しかし、共同体感覚を身につけることで、お互いを味方だと感じられ、私たちはヨコの関係を作ることができるのです。アドラーは、ひとりひとりの心に必要な、①所属感、②自己受容、③他者信頼、④貢献感を培うことで、対立がなくなると考えたのでしょう。

これは、職場や家庭などでも言えることではないでしょうか。身近な共同体で小さな戦争が起こっている時、私たちは互いに上記4つの感覚を失くし、敵同士のように感じます。

共同体感覚は、「感覚」というふわっとした抽象的な「感じ」のように思えますが、実践して身につけることで、相手に対する共感、貢献感を持った行動などにあらわれ、行動的で能動的な関わり方に変化していきます。

この図のように、それぞれの感覚が独立しているというよりは、繋がって、どんどん繰り返される流れができることによって、共同体感覚は自尊心をしっかりと安定させることになります。

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地道な努力になりますが、今ある自分自身への思いや、社会や他者に対する思い込みなどは、繰り返すことで定着したものです。それらを変えたいと思うのであれば、少しずつ自分の心を変化させていくのが良いでしょう。

共同体感覚は、ヨコの関係、勇気づけ、課題分離、自己決定性など、アドラーのキーワードを包括しています。1年を通して、共同体感覚から理論やキーワードを学ぶことによって、1年後どのような変化が私たちに起きているか、楽しみです。

さて、春のアドラー心理学研究会は、じっくり学べる講座が目白押し!
ぜひご参加ください!

【4月】愛と勇気づけの対人関係セミナー SMILE
https://smacc.jp/course-and-workshop/2018smile/

【6月】岩井俊憲先生のアドラー心理学ベーシック講座
https://smacc.jp/course-and-workshop/2018basic/

札幌のアドラー心理学研究会、次回以降の予定です。
第58回 2月17日(土) 中研修室2(2F)
第59回 3月17日(土) 中研修室1(2F)
第60回 4月21日(土) 中研修室1(2F)
https://smacc.jp/adlerian-psychology/schedule/
・・
旭川は、以下の通りです。
第4回 2月25日(日)
第5回 4月8日(日)
第6回 6月24日(日)
https://smacc.jp/asahikawa/

皆さんにお会いできることを、楽しみにしています!


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