こんにちは、smaccのセラピスト、佐高葵月代です。今年、私は12年ぶりに、地区の班長を担当することになりました。
町内会費の集金や回覧板の管理、地域の一斉清掃を率先して行うなど、業務内容は意外と多岐にわたり、日常の仕事や家事の合間にこなすには、正直なところ、なかなか大変です。
けれど、そんなときこそ「視点の転換」が力になります。
たとえば、数十件の世帯を訪ねる町内会費の集金や、回覧板のとりまとめは、一見「手間のかかる作業」に思えます。でも、「歩数」という観点から見れば、集金で2日間で2万歩以上歩けた時などは、何だか得した気分になります。運動不足解消や、季節の移り変わりを感じる「ウォーキングの時間」と捉えることができるのです。
また、過去を振り返ってみると、12年前は手書きで記録されていたものを、私ががWordで作り直したことが、現在でも引き継がれて使われていました。「あの時の工夫が、今に生きているんだ」と思えると、それだけでやる気がわいてきます。自分の任期が終わったあと、「今度は何を、次の班長さんに引き継ぎできるか」を考えながら動いてみると、不思議と仕事が「創造的なもの」に変わってきました。
たとえば:
・集金前に配布する予告のお手紙を文書化し、後任に引き継げるように整える
・連絡手段として電話だけでなく、ショートメッセージやメールの案内も用意する
実際にやってみたら、「メールで連絡できて助かった」というご意見もあり、集金がスムーズにいったお宅もありました。世帯の世代が変わっていく中で、そういった小さな工夫が「次の人を助ける貢献」になると感じられれば、モチベーションも変わってきます。
もちろん、すべてを完璧にこなそうとすれば疲れてしまいます。だからこそ、時には「70点でOK」、「全部自分で背負わない」という心持ちも大切です。
マインドフルネスの視点では、「今この瞬間」に意識を向けることが、心の疲れや焦りを和らげてくれます。
「このお宅のお庭、きれいだな」、「玄関先で交わすちょっとした会話も、いい時間だな」——そんな小さな気づきを、班長業務の中にも見つけることができます。
また、うまくいかない日があったときは、「それでも、私なりにがんばってる!」と自分に声をかけるようにしています。セルフ・コンパッション(自分への優しさ)を忘れないようにしています。
同じ仕事でも、どんな視点で取り組むかで、見える風景は大きく変わります。単純作業で量だけが多い仕事も、それが誰かの暮らしを支える一部になっている――そう思えたとき、面倒な仕事は「小さな誇り」へと変わっていきます。
ちょっと面倒だなと思う、仕事や作業に向き合う時の参考になれば幸いです!