【smaccが毎月1回発行している、ヨーガやマインドフルネスの健康法、薬膳やアーユルヴェーダ、季節のメニュー情報をお届けするニューズレターです】
こんにちは、smaccのセラピスト、佐高葵月代です。朝晩の気温は下がりましたが、例年以上に残暑が続きますね。
みなさん、お元気ですか?
そろそろ夏の疲れが出やすい時期になりました。この夏の暑さを体験した身体は、思っている以上にストレスを受けています。自律神経の乱れからくる、だるさや腰痛、関節痛などには、呼吸を深く、ゆっくりとした動きを反復するヨーガがお勧め。
今月は、背中の張り解消と、腰痛予防の呼吸法を行いましょう。
- 足を前に伸ばして座ります。
- 膝を立てて、指先でつま先をしっかりつかみます。腕は伸ばしきらず、肘を曲げておくのがポイント。
- 息を吐きながら、かかとを少し前に動かします。この時、膝は曲げておいてください。
- つま先と指先を、少し強く引き合います。この時、腰の下の方が伸びるよう、背筋を伸ばしてください。目線はまっすぐ。
- 力を入れているので、多少呼吸が浅くなりますが、止めないように気をつけて、5呼吸数えます。
- 引き合う力を抜いて、足を伸ばし、手を後ろについて、力を抜いて5呼吸休みます。この時、腰の緊張を感じるようであれば、軽く腰を左右に振ります。
- あと2回、1~6を繰り返します。
- 終わったら、仰向けで休み、背中の張りや腰のだるさの変化などに意識を向けて呼吸を続けます。
※このポーズの後は、ねじるポーズなどを取り入れて、腰回りと背中を緩めましょう。
※身体の声を聴きながら無理をしないよう行ってください。
Seasonal Food & Recipes
今月は、秋のおやつにも、おかずにもなる、あの食材です!
子どもの頃、デパートの近くに天津甘栗の販売所があって、その前を通ると香ばしい香りがしていたのを思い出します🌰🌰🌰。
当時は特別感のある“おやつ”で、買ってもらえた時はとても嬉しかったです! 栗を剥くと、手が茶色くなっちゃいましたが、今はむいた栗を小分けのパックにして売っているものも多く、手軽に食べられます。便利な時代になりましたね~。
実は栗は野菜ではなく“木に実る果物”なんだそうです。栗の皮だと思われている茶色く硬い鬼皮は、果物でいうと果肉。鬼皮をむいた渋皮と中の黄色い部分は、種なんです。私たちは、種を食べているんですね!
日本での栗の収穫量は、1位:茨城県、2位:熊本県、3位:愛媛県です。例年、ほぼ不動の3県で、茨城県では全収穫量の1/4を占めています。
栗は薬膳的な効能としては、次のようなものがあります。
腎を補う:足腰を強め、加齢による衰えを予防する
脾を養う:胃腸の調子を整え、消化吸収を助ける
気血を補う:疲労回復、めまい、貧血気味に◎
冷え改善:温性で身体をじんわり温める働き
栄養学的な効果としては、
ビタミンC(加熱しても壊れにくい!) → 美肌・免疫力アップ
カリウム → むくみ解消・血圧の調整
食物繊維 → 腸内環境を整え便秘改善
良質なデンプン → ゆっくり吸収されて持続的なエネルギー源になる
小さいのにたくさんの効能があるんですね。
スポーツや食欲の秋にはぴったりの“秋の王様食材”です。
小分けになったものは、ハイキングや登山の行動食にも便利です。
生栗の皮をむいて炊く‟栗ご飯”は格別ですが、手間がかかるから…という方は、市販のパックに入った剥き栗でも代用できます。炊き込みご飯だけでなく、キノコと炒めるのも美味しいですよ。