【7月】 ハチミツの意外な話し

 

※この記事は、ヨーガ・セラピーのセッションを受けている方に毎月配布しているニューズレターのコラムの拡張版です。旬の食材の紹介や、ヨーガやアーユルヴェーダのことなど、徒然に書いています。

smaccのヨーガ・セラピスト 佐高 葵月代です。
早いもので、今年も半分が過ぎました。これから札幌も本格的な夏を迎えます。今月は、冷たい飲み物を摂る季節に登場することが多い、ハチミツについてお話します。

今回お話しするハチミツは、インドのアーユルヴェーダ(500年以上続いている伝統医学)に基づいたものなので、日本での摂り方とはかなり違う点が多いと思います。アーユルヴェーダでは、ハチミツは甘味としては他の素材とは一線を画している特別なものです。甘いものは太るというのはインドも日本も一緒です。しかし、インドでは適量のハチミツは、痩せすぎている人を標準体型にしたり、太り気味の人は痩せる効果があると言われています。毎朝ティースプーンひと匙のハチミツを摂ると、身体に良いとされています。ただし、身体に熱を持ちやすい方は、摂りすぎに注意です。

次に、ハチミツの摂り方です。日本では紅茶や料理のソース作りにも頻繁に使われていますが、アーユルヴェーダではハチミツを加熱することは勧めていません。加熱すると毒素を発生すると考えられるので、40度以上(一説には60度以上とも)の加熱は避けましょう。お湯に溶かすとしたら、かなりぬるくなるまで待ってから溶くのが良いでしょう。どうしても熱い湯で甘いものを飲みたい時は、黒砂糖などがお勧めです。

最後に、ハチミツの種類です。ニュージーランドではマヌカ・ハニーなどは、医療用として胃炎などに効果があるとされます。ハチミツの種類によっては、さまざまな特性があります。ポイントは、ハチミツを加熱してないことです。ハチミツは製造過程で、絞ってろ過をするまではだいたい一緒なのですが、その後保存のために加熱をすることが多いのです。これは、発酵してガスを発しないようにするためです。この加熱の段階で、ハチミツの成分で失われるものも多いため、アーユルヴェーダでは、「生ハチミツ」や「非加熱ハチミツ」と呼ばれるものを摂るように勧めています。購入の際は、生産者の製造過程を確認したり、極端に安いものは避けるようにするのが良いでしょう。

あと、レンゲ、クローバー、アカシア、栗、蕎麦など、様々な花のハチミツがありますが、色の黒いハチミツは、味も香りも個性が強いです。消化力が強い方にはお勧めですが、胃弱の方には柔らかい風味のレンゲやアカシアなどが摂りやすいと思います。

サラリとした爽やかな甘さのハチミツ、上手に摂って食生活に活かしたいですね。


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