アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。4月18日、アドラー心理学研究会24回目の勉強会を開催しました。初参加5名、私を含め合計31名参加。たくさんの皆さんに参加いただき、ありがとうございました。
今回のテーマは、『私たちはなぜ傷つくのか』でした。
前回取り上げたテーマ「自尊心をどうやって上げていくか」の復習をして、感謝された/して嬉しかったことについて考え、ペアになってその出来事を語るワークをしました。
話す時は相手とのラポール(信頼関係)や共感の度合いで、「通じている」感が違ってきます。人に出来事を語るとき、私たちは独自のライフ・スタイルを通して物事を見て判断しています。そこを伺い知るきっかけにもなります。
後半は、グループを変えて今回のテーマについて勉強しました。
先ほども書いたように、嬉しいことも傷つくことも、私たちは独自の認知バイアスを通してみています。とくに、ネガティブなものは強力な磁石のようで、ひとつ嫌なことがあると、ことごとく引き寄せる傾向があります。なので、嬉しかったことよりも嫌だったこと、辛いことの方が記憶に残りやすいことが多く、リピートして思い出すことで、それが強化されます。
まるで、磁石の強さをパワーアップさせているかのようですね。
そんな時は、自分の認知のゆがみ(ベーシック・ミステイクス)を意識してみると、物事の判断などが傾いているのを客観的に観ることで、調整できるようになります。
今回は、認知のゆがみ10カ条を振り返ってみました。
感情は勝手に湧きおこるものではありません。
その前に必ず何らかの思考があり、感情が呼び起こされ、行動に結びつくのです。思考はライフ・スタイルから自動的に生み出されるので、ネガティブな感情に気づいた時は、思考の「しっぽ」を捉えるようにして、自分のライフ・スタイルを見てみるきっかけにすると良いですね。
自尊心を減らさないようにするために、ぜひ早い段階で意識してみましょう。
自尊心とは、すべての人に備わる価値です。ほんらいは、誰も傷つけることはできないし、奪うこともできないもの。自分の自尊心を、意識的に大切に扱うことも大事ですね。
「悲観主義は感情によるもの、楽観主義は意志の力によるもの」というアランの言葉が響きます。
次回以降の勉強会のスケジュールは以下の通りです。
場所は、いずれも「ちえりあ」で行います。
第25回 5月23日(土) 13:30〜16:30 中研修室2
第26回 6月20日(土) 13:30〜16:30 中研修室2
第27回 7月18日(土) 13:30〜16:30 中研修室2
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