smaccのヨーガ・セラピスト 佐高 葵月代です。
5月13日(水)、インドからナガラートナ先生が来札し、『現代インド・ヨーガ療法事情(仮題)』というテーマで講演していただきます。ナガラートナ先生は、スワミ・ヴィヴェーカナンダ・ヨーガ研究所/ヨーガ大学院大学の創始者の一人で、内科医でもあります。
詳細は、ヨーガ療法士北海道のサイトをご覧ください。
6年前、ヨーガ療法士の認定コースをすべて終えた日に、日記にこんなことを書いていました(一部転載、編集)。
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最後に言えることは、前期の講座は自分自身と向き合って、過去の体験をヨーガに照らし合わせていく、自分自身の癒しと精神的な強さを与えてくれるものでした。過去の体験と向き合うのは、時には辛いこともあります。しかし、なぜ自分がこれまで、あることを打開できなかったのか、いつも同じところで躓いていたのはなぜか、などに気づく、大きなきっかけとなりました。とりわけ、解決できなかった身近な人間関係については、自分なりに取り組んで成長したと感じます。
後期講座では、生理学や医学に関する知識に及ぶため、自分自身の努力が最大のパワーとなります。楽ではありませんが、受講生との交流を深めるとても良い時期でもあります。そして、宿題は辛いレポートだというだけではありません。私が唯一自分を褒めることができるとしたら、毎回必ず期限に提出したことぐらいです。最低限のことをしたまでですが、これが結構大変でした。
3年間、大切なことを教えてくださった木村慧心先生、木村宏樹先生、本当にありがとうございました。
そして、ともに受講したみなさんとの出会いは私の一生の財産です。
最後に、ヨーガ療法士の重鎮であられるスワミ・ヴィヴェーカナンダ・ヨーガ財団 主任ヨーガ・セラピストのナガラートナ先生の言葉で締めくくりたいと思います。これは、ヨーガ療法士についてのインタビューを受けてのお答えの一部を、私が書き起こしたものです。前後の文節がないので、若干不自然なところがあるかもしれませんが、ご了承ください。
※注:文中のYIC、YTICというのは、ヨーガ・インストラクター/ヨーガ療法士の認定コースのことです。
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このYIC、YTICを通したヨーガ療法の学習は他の分野の学習といかに大きく違うか、ということです。
それは、ヨーガ自体が『経験の科学』だということです。
あなたが学んでいる内容を自分で経験しない限り、あなたは良いYIC、YTICの受講生、ヨーガ療法士とは言えません。
あなたが10の経験をした時に、やっと1つのことを学ぶでしょう。
それが、経験というものです。
もうひとつ、ヨーガ・インストラクター、ヨーガ療法士にとっての重要課題としてお伝えしたいことがあります。
あなたがヨーガを教え始めると、日に日に忙しくなってゆくでしょう。
そして自分自身のためにヨーガを行じることを忘れてしまいます。
自分のためのヨーガ実習の時間を、うまくとってください。
聖典の学習、プラーナーヤーマ実習、アーサナ実習等の効果は、あなたにとっても重要なものです。
あなた自身が、ヨーガの実習を心がけてこそ、初めてその効用を生徒に伝えることができます。
さもなければ、あなた自身が頭痛や疾病に悩まされてしまいます。
これが重要なことの一つですが、さらにあなたが、もしも『自分はもうすでに全て学んでしまった』と思った瞬間に、その学習は成就しなくなることを忘れてはいけません。
ヨーガとは、智慧の海なのです。
『自分は、まだこれだけしか学んでいない』と思った時にだけ、真の成長があります。
(中略)
もうひとつ重要なことは、とても人気のあるヨーガ教師やヨーガ療法士になったといったエゴ(自我)の増長に注意することです。『なんと自分は偉大な教師だ!』という思いに惑わされないでください。
それはヨーガの智慧ではありません。
そのようなエゴ(自我)は放棄してしまってください。
「R.ナガラートナ先生に聞く」
バンガロール市内にあるナガラートナ医師のクリニックにて
日本ヨーガ療法学会監修
「ヨーガとは、智慧の海」って素敵な言葉だと思いました。
溺れることなく、悠々とその海を楽しみながら、泳ぎ続けていきたいものです。
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この、ナガラートナ先生のお話しが聴ける機会、あらためてヨーガ・セラピスト(療法士)として、気持ちを引き締める機会となりそうです。
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