アドラー心理学研究会代表の佐高 葵月代です。11月21日(土) 、第31回の勉強会が無事に終わりました。初参加8名、私を含め総勢27名の方にご参加いただきました。みなさん、ありがとうございました。
今回のテーマは、「ライフスタイルから知る、私の強み」でした。
ライフスタイルに大きくかかわる要素として、自尊心があります。今回は、この自尊心について考えながら、自分のライフスタイルを見ていきます。
アドけんでも、今年は自尊心について何度も触れてきました。
自尊心はすべての人に備わる価値です。
自尊心とは、自分を大切に思う気持ち。
ありのままの自分を認め、受け入れること。
自分を価値のある人間だと感じること。
自分にOKと言えること。
というように捉えています。
自尊心は、ライフスタイルの成長の中で発達します。ライフスタイルは、自分自身、他者、人生、ならびに人生の活動に向かって、その人のトータルな行動を決める信念、確信、態度を含む基本的な認知の概念で、アドラー心理学特有のものです。
私はライフスタイルを理解することで、アドラーがさらに面白く感じられました。
ライフスタイルは次の3つの信念体系から構成されています。
自分はこういう人間だという主観的な「自己概念」、世界や社会は○○だ、と自分から周りを見ている「世界の現状」、私はこうあるべきだという「自己理想」です。
ライフスタイルでベーシックミステイクスが起こる時、私たちの自尊心は低くなりがちです。
そこで、自尊心を下げない5つの提案です。
- それがどういうものであれ、内なる声(インナースピーチ、心のつぶやき、セルフトークのこと)に注意を払い、自己批判のメッセージをつかまえる。「私は、自分に何を語りかけているのだろう」と客観視する。
- 自分が何を感じているかを、感情を表す言葉を使って表現する。それは自己批判によって「怒り」「怖れ」「痛み」「心配」「落胆」「失望」「勇気くじき」「自責」「ストレス」「悲しみ」「恥かしさ」等になっていないか? 私たちは自分自身で自己批判/内なる声を作り上げているということをお忘れなく。
- 自己批判の妥当性を疑問に思うこと。以下のように自問自答してみましょう。「その言動や判断は、その責めは正当であるか?」「自己の内にある、より現実的で、客観的な証拠は何か?」
自尊心が低い時、私たちは「できたこと」よりも「できなかったこと」に集中しやすいものです。
正当な自己評価をお忘れなく。 - 今ある自己批判を、よりポジティブでより現実的な新しい自己認知と置き換える。
- 自分に優しくしたり、自分自身の勇気づけをしたうえで、より自分に共感し、自分に自信を持つという視点で自分を見つめてみる。
私が自尊心が低いと感じる時は、他者の成功を喜べなかったり、自己評価を過度に過小評価しがちでした。
そんなとき、やはり普段からの自分自身の勇気づけがとても大事だと感じます。
些細な嬉しいことに感謝をしてみたり、ふだん当たり前だと思っている家族や友人からの親切な行動に目を向けてみたりということをしました。
アドラー心理学では、人生は今までの集積ではなく、あなたが「こうありたい、なりたい」と志すことだと考えます。気持ちが停滞する時もあります。そのような時は、無理にポジティブになることは、とてもしんどく感じることもありますね。立ち止まっていもいいので、必要は視線は未来へ!です。(^-^)
今回もワーク盛りだくさんでした。皆さんにご協力いただき、ありがとうございました。
以降の勉強会のスケジュールは以下の通りです。
場所はいずれも「ちえりあ」で、時間は13:30~16:30です。
第32回 12月19日(土) 研修室5+6(3F)
第33回 2016年1月16日(土) 研修室5+6(3F)
第34回 2016年2月13日(土) 研修室5+6(3F)
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