smaccのヨーガ・セラピスト 佐高 葵月代です。
今日は、インドで一般的に使われているギーというオイルの作り方をご紹介します。インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでは、油の中でもっとも優れているとされ、食用のみならず、薬としても使われます。肌荒れ改善、消化力UP、便秘予防、活力増進、デトックス、記憶力改善、火傷や怪我にも使われるほどです。日本で私たちが健康のために使う場合は、食事の際に意識して摂取するだけで十分かと思います。
インドでギーを作る場合、温めたミルクにヨーグルトの種を加え、まずはヨーグルトを作ります。それをバターとバターミルクに分けて、バターの方からギーを作ります。
日本では、市販されている無塩バター(お菓子などに使う食塩不使用バター)を精製して作ることができます。以下に作り方を掲載します。
材料:無塩バター250g
●必要な器材:小鍋(ステンレスがベスト)
●クッキングペーパーまたはガーゼ、小さめのざる
(最後にギーを濾す時に使います)
●ギーを保存するビン
(ジャムの瓶など、小ぶりで、ある程度口が広いものが良いです)
●カレー用のスプーン(ギーのクリームを取り除く時に使います)
(1)無塩バターをいくつかに切り分けて鍋に入れて弱火にかける。鍋の種類やバターの量にもよりますが、最初は弱火の方が安全です。火が強すぎると、鍋の種類によっては融けたバターがはねることがありますので、気を付けて。
(2)バターが融けてくると、下の写真のように白いクリームの泡が表面にたくさん浮き上がるので、あくを取る要領で、スプーンで丁寧に取り除く。この時に、決してギーをかきまぜないでくださいね。火は常に弱火で。
(3)クリームを取り除いてしばらくすると、写真のような透明な泡がたくさん出てくる。このあたりが、そろそろ出来上がりのサイン。
(4)時々鍋を傾けて鍋底を覗いてみます。写真のように、鍋底に少し焦げがついてきたら、出来上がり。この時の細かい泡は、あくではないので、そのままで。火を消して、ギーが冷えるのを待ちます。
(6)冷めたら、小ビンの上に小ざるを乗せ、ペーパーかガーゼを敷いて、ギーをそっと濾す。これで、残っていたクリームや焦げた部分も取り除けます。出来上がったギーは、トップの写真の通り。綺麗な澄み切ったオイルの出来上がりです。このまま油としても使えますが、保存は冷蔵庫へ。
(7)こちらが冷蔵庫で冷えた状態のもの。バターのようにナイフで取って使います。味はクセのないバターといったところでしょうか。食感はバターに比べ、最初はザラっとした感じがしますが、スーッと融けるのが早いです。
普段は、ご飯を炒める時や、野菜炒めなどのほか、お菓子作りやパンに塗ったりと、何かと重宝します。料理に使うと、バターよりも軽く仕上がります。とくに、焼き立てのナンに塗った時のおいしさといったら、この上ありません。フライパンで焼けるナンの粉は、スーパーや無印良品などでも売っていますので、ぜひみなさんにもお勧めです!
効果のほどは人それぞれですが、便秘が改善したり、肌荒れが治ったりという嬉しい報告が多いです。みなさんも、ギーを手作りしてみませんか?
※デトックス作用もあるギーを摂取すると、一時的にお腹が下ることもありますが、デトックスされると自然と収まります。
※ギーはコレステロールを上げることがない油と言われますが、摂取については自己責任でお願いします。
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