2020年12月17日、北海道札幌視覚支援学校にて「学校や社会でよりよい人間関係づくりを目指そう~勇気と自尊心を育む、心と身体の習慣~」の講演をさせていただきました。卒業生向けにお話をするもので、今年は19名の方と、先生方にお聴きいただきました。アドラー心理学の勇気づけの実践方法と、後半はマインドフルネスの実習を行いました。
実は同テーマで昨年も講演をした際に、受講した卒業生から「このお話を、来年の卒業生にも聴かせてほしい」という要望が多かったとのことで、実現したお話しでした。このことを聞き、とても嬉しかったです。
こちらの学校では何度も講演をさせていただいているのですが、視覚に制限のある方が多いため、スライドの使用や、一般的な紙の資料は基本的に使用できません。どうしても、という時は、先生方が点字に起こしてくれたり、PHPを生徒のために用意をしたり、フォントサイズを大きくした資料を別途作成するという、大変な手間がかかるのです。
そのため、私のほうでは事前に先生方に講演の概略の資料をお渡しし、先生方のほうで生徒さんそれぞれに準備していただけるよう、お願いしています。当日は、約1時間半、お話と簡単な呼吸法とストレッチの実技を行います。みなさんは聴覚だけで聴いているので、私のほうはできるだけゆっくりと、そして話が前後しないよう気をつけて話すことを心掛けています。
講演後のアンケートでは、勇気づけや自尊心について学んだことを活かしたい、心を安定させる呼吸法を活用したい、というご意見を寄せいていただき、嬉しかったです。ご参加いただいたみなさん、先生がたには心から感謝いたします。ありがとうございました。
卒業生のみなさん、これから社会に出たり、専攻科に進まれたりと、明るい未来を歩まれますように。
またどこかでお会いできるのを、楽しみにしております。