アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。
3月15日(土)、アドラー心理学研究会(アドけん)第12回目の勉強会を開催しました。今回は初参加の方6名を含み、総勢13名で勇気づけを学びました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
テーマは「感情の矛先を探そう?使用の心理学とは」です。
アドラーは「重要なことは、人が何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである」と言っていました。
感情もその一つです。感情には、(1)相手を操作し、支配する(怒りや悲しみ)、(2)自分自身を突き動かす(期待や喜び)などの目的があります。アドラー心理学では、すべての人間行動には目的があると考えますが、その目的は無意識的なものが多いのです。そして、目的のためには「感情を使用する」と考えるため、「使用の心理学」という言い方をしています。
私たちは日々、様々な感情を巡らせていますが、これらの感情を上手に使うことによって、目標を達成したり、人とのコミュニケーションを円滑にすることができます。「感情に支配されずに使いこなす」ことがポイントです。どう感じるかは私たち次第で、感情を選ぶことができるということに気づくことが大事です。
これは、自分だけの感情のみならず、相手の感情を客観的に受け止めるきっかけにもなります。怒りっぽい人やすぐに悲観的になる人を「あの人はこういう人だ」と決めつけてしまわず、「その感情の目的は何だろう」と視点を変えることによって、意外なことに気づくこともあります。また、相手の感情に同調しなくなるので、相手の感情に飲みこまれなくなります。
さて、次回は、勇気づけの根底にある態度「共感」がテーマです。「共感から始める勇気づけ」です。アドラー心理学の勇気づけ理論では、共感、尊敬、信頼という3つの態度が、言葉よりも重要と考えます。相手に対する共感、そして自分自身に対する共感という2つの視点から、勇気づけを考えてみましょう。
以降のスケジュールは以下の通りです。
場所は、いずれも「ちえりあ」で行います。
第13回 4月19日(土) 13:30?16:30 研修室3
第14回 5月17日(土) 13:30?16:30 研修室4
第15回 6月21日(土) 13:30?16:30 研修室2
※4/19(土)10:00?11:45までヨーガの呼吸セラピーを開催します。
午後の勉強会にも参加する方は1000円、ビジターは1200円です。
参加ご希望の方は、お申込みフォームでチェックを入れてくださいね!
心理学の知識がなくても、どなたでも参加できますので、下記の研究会のページをご覧いただき、お申し込みください。ご参加をお待ちしています!
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