アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。
2月14日(土)、アドラー心理学研究会(アドけん)第22回目の勉強会を開催しました。今回は初参加8名、総勢30名(過去最高人数!)で勇気づけを学びました。ご参加いただいた皆さん、寒くて悪天候の中、足をお運びいただき、ありがとうございました。
当日はバレンタインデー!ということで、おやつはチョコレート中心になりました。熱いグループワークで、チョコレートが溶けそうなくらいでした(笑)。
今回のテーマは「アドラー的に考える【幸せ】って何?」でした。
テーマにのっとって、参加者の方が幸せを感じる時やキーワードを振り返ってもらいました。
グループで発表していただいたものは、以下の通りでした(重複したものを除いています&順不同)。
仕事、公平感、ワクワク、計画がうまく行った時、テロなどがない世の中、猫、達成感、目的を持つこと、味方がいること、失くしてみてその価値がわかること、人と比較しないこと、ひとりではないこと、自然体でいること、スミマセンをありがとうと言えること、成長を感じられた時、母の笑顔、主人といる時(はーと)、友人や知人の嬉しい出来事、心が穏やかで満たされている時、知らなかった知識を得ること、時間の自由、人のために役立つ時、過去を振り返ってみて幸せだったと気づくこと、夢中になれる時、子どもの成長、人知れずの楽しみ、バスタイム、家族、ゆっくり、自分の時間、人と過ごせる時間、健康、生きること、おいしい食べ物、笑顔
読んでみて、「あ?、そういえば、そう!」とか「あ、そういうこともあるな」と共感するところ、「え?、そうなんだ!?」という驚きなどありますね。
今回は、人の幸せってどんな時かを、自分の幸せと合わせてみて、共通感覚をつかめるかな、というところが狙いの一つでした。
幸せや不幸は、私的論理やライフ・スタイルがすごく出やすいところだと思うのです。
アドラーは共同体感覚が精神的な健康のバロメーターとしており、すべてにおいて共同体感覚が満たさせると、課題は解決に向かうとも述べています。
共同体感覚に必要な感覚として、
1.自己受容
2.所属感・安心感
3.他者信頼感
4.貢献感
が挙げられますが、自分が共同体のために役に立ち、価値ある存在だという貢献感について、アドラーは「自分に価値があると思えるとき、人は勇気を持てる」と述べています。アドラー心理学においては、勇気とは困難を克服する前向きなチカラ(活力)です。
アドラーは共同体感覚を持ち続けることが幸せにつながると考えていました。
自己受容ができ、貢献感や信頼感を持ち、所属感が持てる時、私たちは安心することができますね。
よい意味での快楽も、もちろん幸せには大切な要素だと思います。
そして普遍的な共同体感覚を持てれば、安定した幸せが続くのかもしれないですね。
後半は、「ウルフを読む!『どうすれば幸福になれるか』」と題し、W・B・ウルフの『どうすれば幸福になれるか』を輪読しました。今回は、上巻 第1章 基本原則(幸福の定義 他)をピックアップしました。
一部をかいつまんで、抜粋して話すことは、むしろ誤解を招くこともあるかもしれませんが、そのわずかな危険を冒してでも、この本はみなさんと分かち合いたいと思わせる作品です!
アドラーがほとんど初めての参加者の方には、ちょっと言葉が難しかったり、理解できない部分も多かったようで、この点はちょっと反省です。m(_ _)m
ウルフの思わず笑ってしまう、独特のユーモアが私は好きです。上巻の27ページにある「幸福は、良い人生に向けて投資したことに対して支払われる利息と言えよう。完成したときの褒章金ではなく、正しい方向に第一歩を踏み出したときからもらえる配当である。しかも複利で増えていく」というところ、気に入っています。(^-^)
みなさんの幸福感は、どんな感覚でしょうか。
次回以降の勉強会のスケジュールは以下の通りです。
場所は、いずれも「ちえりあ」で行います。
第23回 3月21日(土) 13:30?16:30 中研修室2
※勉強会終了後、すすきので交流会を開催します。
第24回 4月18日(土) 13:30?16:30 研修室5+6
第25回 5月23日(土) 13:30?16:30 中研修室2
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