アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。1月21日(土)第45回勉強会が無事に終了しました。30名参加、初参加6名でした。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
今月のテーマは「年間テーマ『コンフォートゾーンから抜け出そう』を考える」でした。
アドラー心理学特有の「ライフスタイル」を考える時に、コンフォートゾーンを一緒に考えるとわかりやすいのです。
コンフォートゾーンとは、自分にとって居心地の良い状態のことです。自分らしさを感じ、安定しているので「これでOK」と思え、セルフイメージの固定にもつながります。しかし、ある意味「ぬるま湯」状態なので、今より成長しようとしたり、自分や生活に変革を起こしたいとき、このコンフォートゾーンが邪魔をする場合があるのです。そこには、実は変わりたくない自分の存在が大きかったりします。
コンフォートゾーンが広がった時のサインは、最初はあまり居心地がよくないものです。というのも、ほんらいの自分とはちょっと違う自分になりつつあるので、当然のこと。この居心地の悪さを感じた時に、今までの自分と、そこから出ようとしている「エッジ(縁)」にいると思うとわかりやすいですね。
ライフスタイルとは、自分自身、他者、人生、ならびに人生の活動に向かって、その人のトータルな行動を決める信念、確信、態度を含む基本的な認知の概念で、アドラー心理学特有のものです。よく「性格」としてあらわされることもあります。
信念が自分の判断や性格を保持する原因なので、ライフスタイルが変わると物の見方、感じ方が変わります。それにより感情や行動にも変化が起こり、性格が変わったと周りから思われることがあります。
人はライフスタイルに従って物事を判断するので、事実そのものではなく、事実として受け止めているもので左右されます。それぞれが、思い込みの中で生きているといっても過言ではないですね。そして人はこのライフスタイルを駆使して、目標に向かっていくと考えられています。
勉強会では、いくつかのワークをしながら、コンフォートゾーンとライフスタイルに接近してみました。
そのうちのいくつかをご紹介すると、
(1)「あなたらしい」と人から言われることは? それは自分にマッチしている?
人から言動や行動を「~さんらしいですね」と言われて、違和感を感じたことはないでしょうか。人から見た私らしさと、自分自身で感じている私らしさにはギャップがあることもありますね。そこに焦点を当ててみます。
(2)何を心から楽しんでいるでしょう? そして嫌っているものは?
両極を見てみると、自分のこだわりが見えてきます。特に、嫌っているものについては、10歳前後の体験が影響しているものもあります。この発見から、思わぬライフスタイルに触れることもあります。
他にもいくつかワークを行い、自己イメージはどのように作られるかなど、話し合いました。
以降の勉強会の予定は以下の通りです。
第46回 2月25日(土) 研修室5+6(3F)
第47回 3月18日(土) 中研修室1(2F)
第48回 4月15日(土) 研修室5+6(3F)
第49回 5月20日(土) 中研修室1(2F)
6月は、第50回勉強会開催記念特別公演として、岩井俊憲先生をお迎えして講演を行います。
6月17日(土)北農健保会館にて13:00~16:00まで。
詳細は、追ってご連絡いたします!
下記のバナーからリンクしたページで、お申込みいただけます。
みなさんにお会いできるのを、楽しみにしています!
この記事へのコメントはありません。