アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。2月17日(土)、第58回の研究会が無事に終了しました。今回は36名参加、初参加は4名の方にお越しいただきました。
みなさん、雪の中お集まりいただきまして、ありがとうございました。
今回は、宮村かおりさんが「私とアドラー」を発表してくださいました。「私とアドラー」は、アドラー心理学との出会いや、アドラー心理学を学んで変化した人生など、自由にプレゼンいただく時間です。
宮村さんが教員として出会ったアドラー心理学、そして子供たちとのやりとりに、ぐっとくる場面がたくさんありました。
宮村さんは、4月に開催するSMILE講座で、私のサブリーダーを務めてくださいます。対人関係スキルをアップできる講座にも、ぜひお越しください。
さて、今月のテーマは「共同体で育てる自尊心」でした。年間テーマの「共同体感覚へのスモールステップ」を意識して、月ごとのテーマを決めています。
「共同体感覚」は、「勇気づけ」とともに、アドラー心理学の中心的思想です。私は、目的論や対人関係論など、アドラーの理論をうまくまとめるグルーのようなものだと捉えています。
共同体感覚には、下記の4つの感覚が必要と言われていますが、ただ感覚を持つだけというよりは、その感覚のもとに、どのような行動に移していけるかということが重要です。受動ではなく、能動的な意識を持てることで、共同体への積極的な貢献が維持できるのではないでしょうか。
- 良いところもイマイチなところも含め、今の自分にOKと言える「自己受容」
- 私は共同体の一員だという「所属感・安心感」
- 共同体は、私のために何らかの役に立ってくれているという「他者信頼感」
- 私は共同体のために役に立ち、価値ある存在だという「貢献感」
共同体が大きなものであっても、小さなものであっても、個人がこの感覚を抱くことで、徐々に共同体は変化するように感じます。
うちは、夫とふたり家族なので、小さな共同体です。
そんな中、日常で感じる共同体感覚は、
- 早起きして弁当を作り、
- 毎日弁当を持って元気に出かける夫を見送り、
- 「今日もお弁当、美味しかった、ありがとう」というメールが夫から届き、
- 元気に帰宅して弁当箱が空になっているのを見てホッとして、
- 「明日も弁当作り、がんばるか!」と思える
こんな些細なことにでも、日々繰り返されることの中にでも、自己受容や貢献感、所属感を感じることはできます。共同体感覚がうまく機能していると、自分の小さな「やる気」が積み重なり、勇気なって前に進めるような気がしています。
アドラーの思想や理論は、自分の生活や人生に落とし込めるものが多く、少しずつ浸透していくように思えます。
札幌のアドラー心理学研究会の、今後の予定です。
第59回 3月17日(土) 中研修室1(2F)
第60回 4月21日(土) 中研修室1(2F)
第61回 5月19日(土) 中研修室2(2F)
https://smacc.jp/adlerian-psychology/schedule/
旭川は、以下の通りです。
第4回 2月25日(日)
第5回 4月8日(日)
第6回 6月24日(日)
https://smacc.jp/asahikawa/
春のアドラー心理学研究会は、じっくり学べる講座が目白押し!
ぜひご参加ください!
【4月】愛と勇気づけの対人関係セミナー SMILE
https://smacc.jp/course-and-workshop/2018smile/
【6月】岩井俊憲先生のアドラー心理学ベーシック講座
https://smacc.jp/course-and-workshop/2018basic/
皆さんのお越しを、お待ちしています!
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