祝 第100回!「アドラー心理学と心の平安」「マインドフルネスの『思考』~ セルフトーク ~」

アドラー心理学研究会Plus代表の佐高葵月代です。2021年8月21日(土)と22日(日・ZOOM)、第100回アドラー心理学研究会を開催しました。今回は2013年から開催100回目ということで、大きなスモールステップ(?)をクリアした達成感がありました。毎回丁寧に開催してきて、100回目。なんだかとても嬉しかったです。参加者は集合型、オンライン、後日視聴の総勢35名で盛り上がりました。メンバーからはお祝いのお花や温かいメッセージを描いた色紙をプレゼントいただき、素敵なサプライズに始終、涙目になった私でした。

そして私からは、ささやかなプレゼントとして、オリジナルのトートバッグを参加者のみなさんにお渡ししました。デザインは、当会のメンバーでもあるデザイナーの高橋宏比公さんが、ボランティアで作成してくださいました。アドラー心理学の師匠であるヒューマン・ギルドの岩井俊憲先生からは、私達にお祝いのメッセージを頂戴したので、カードにして添えました。たくさんの方の気持ちがたくさん集まった、100回目の開催となりました。本当にありがとうございました。
今回のことを、岩井先生のブログにも載せていただきました。

さて、今回の研究会の前半のテーマは「アドラー心理学と心の平安」です。アドラー心理学の共同体感覚は、精神的な健康のバロメーターとされ、共同体の中での所属感・共感・信頼感・貢献感の確かさを求めて行動できるようにという意味合いです。そしてアドラー心理学では「幸福」に欠かせない要素と言われています。このようなことを説明した後で、グループワークで「アドラー心理学を学んできて、何が自分にとって役立ったり、成長につながったか?」を話し合いました。

アドラー心理学を学んだきっかけも、学んでいる期間もそれぞれですが、「原因ではなく、目的を考えることで、全く違う側面が見えた」という目的論に助けられたというお話や、自分の課題に取り組むことで、相手の課題に踏み込まないという課題分離をすることで、悩みが解決したという方もいました。そして、勇気づけを学ぶことで、勇気くじきをする環境から離れたというかたもいらっしゃいました。印象的だったのは「自己受容、自尊心」という言葉が多く聞かれたことです。自分と向き合うことで、勇気や自尊心を自ら育むきっかけとなったのですね。

そして後半のテーマは「マインドフルネスの『思考』PART2 ~ セルフトーク ~」です。前回に引き続き、思考について考えます。

私たちの思考は、油断をすると自動運転で、過去や未来にさ迷いだします。セルフトークは、意識せずとも頭の中で繰り広げられる「心のつぶやき」のこと。セルフトークは心の中に浸透して、自己イメージとなり、感情や行動に影響を与えます。一般的に認知の3要素と言われる「自己」「世界」「将来(未来)」に関するものが多いと言われます。これは、アドラー心理学のライフスタイルの概念(自己概念、世界像、理想像)とほぼ同じ!

私たちの信念は、このセルフトークと結びついているため、偏りが出てくると不快な感情が増え、引きこもりや行動の回避といった非建設的な行動につながります。今の私たちの信念は、繰り返された心の反復運動が作り上げたものです。思考も感情も心の中に湧き上がるものは、自然と消えていくものです。それを強調したり再現するのは、私たちの心の作用。辛い出来事を何度も繰り返し思い出し味わう「反すう」を止めること、過去の出来事との関わり方=過去をどうとらえるかを変えることで、私たちはそのような思考や感情から解放されていくのです。

今月のまとめです。

  1. アドラー心理学は枝葉ではなく、木全体を見て学ぶのがオススメ。
  2. 「私は幸せになりたいのか?」と問いかけてみる。ところで、あなたの幸せって?
  3. セルフトーク(内言)は信念を作り、話す言葉(外言)はあなた自身を表す。
  4. 頭の中に展開されていることは、事実か、思い込みか、予測かを見分けることが大切。

次回のテーマは「劣等感と劣等コンプレックス」、「マインドフルネスで不安を乗り越える」です。

開催日は、9月11日(土・札幌市民交流プラザ)、9月12日(日・ZOOM)です。
ZOOMには、全国から参加可能です!
会員のみ、ZOOMの録画配信をしています。勉強会に参加できない方は、ぜひご利用ください。
⇒ 詳細とお申込みは、こちらから。

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