【4月】股関節をゆるめよう②

【smaccが毎月1回発行している、ヨーガやマインドフルネスの健康法、薬膳やアーユルヴェーダ、季節のメニュー情報をお届けするニューズレターです】
こんにちは、smaccのセラピスト、佐高葵月代です。本州では桜が満開の便りが届く頃、札幌は名残り雪が降ったりで、ゆっくりと春の扉が開いていくようです。

先月から、ヨーガクラスでは股関節を緩めるポーズをいくつか実習しています。今月は、「仰向けの合せきのポーズ」を行います。仰向けになることで、腰への負担が軽減されます。このポーズは骨盤周りの筋肉をほぐし、股関節や仙腸関節を柔らかくする効果があります。ゆったりとした呼吸で、筋肉がほぐれることで血流が促進され、骨盤周辺が温められます。尿疾患の予防や生理痛の緩和など、下腹部の臓器の働きを調整するさまざまな効果も期待できるポーズです。

  1. 仰向けになり、両足の裏を合わせます。
  2. かかとを体のほうに引き寄せます。
  3. 膝は自然に開いた状態で、重力に任せて力を抜きます。
  4. 腕は体の横に置くか、お腹の上に軽く乗せます。
  5. ゆったりと15呼吸リラックスします。
  6. 戻るときは、両手で膝をそっと閉じてから体を起こしましょう。

股関節に不安がある場合や、膝がマットから離れすぎている場合、反り腰になる場合は、クッションなどでサポートして行ってください。

※膝や腰などに痛みを感じたら、無理に行わないようにしましょう。

Seasonal Food & Recipes

今月は下処理はちょっと面倒だけど、今しか食べられないこの山菜です!

たけのこは春の訪れを告げる代表的な食材で、日本では古くから親しまれています。薬膳では「清熱(せいねつ)」「化痰(けたん)」「通便(つうべん)」の作用があるとされ、体にこもった余分な熱を取り除き、痰を減らし、腸の動きを助けると考えられています。春は冬に溜まった老廃物を排出し、デトックスが必要な時期でもあるため、たけのこはまさに春にぴったりの食材といえるでしょう。

また、たけのこには食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整えるのに役立ちます。不溶性食物繊維が腸を刺激し、便通を促すため、便秘予防にも効果的です。さらに、カリウムも多く含まれているため、体内の余分な塩分を排出し、むくみの解消にもつながります。

たけのこはアクが強いため、調理の際には米ぬかや米のとぎ汁を使って下茹でし、アク抜きをするのがポイントです。優しい味わいの煮物や、さっぱりとした和え物にすると、たけのこの風味を存分に楽しめます。

ところで、私の出身地である青森県では、「筍」といえばこの写真の「根曲がりタケ」のことを指します。子どものころから親しんできた味で、今でも大好きな山菜のひとつです。

根曲がりタケはアクが少なく、皮をむけばすぐに調理できるのが嬉しいところ。ただ、細いので皮むきがなかなか大変で……。子どもの頃は、よく母に手伝わされていました。

山菜採りといえば、誰もが「秘密の場所」を持っていて、それを他人には決して教えないのが暗黙のルール(笑)。母も叔父とよく山へ出かけていましたが、集合場所で別れると、それぞれの秘密の場所へ向かっていました。

あれは小学校3年生の頃だったでしょうか。ある日、友人と家の裏山を探検していたとき、ふと今まで通ったことのない道に入りました。しばらく進んでいくと、目の前に広がっていたのは信じられないほどの根曲がりタケの群生!

私たちは大興奮。でも、収穫した山菜を入れる袋がない!そこで思いついたのが、スカートの裾を持ち上げて、その中にできるだけたくさん詰める作戦でした。夢中で収穫し、スカートいっぱいに詰め込んで家に持ち帰ると、それを見た母は、嬉しそうに笑いながらも呆れた様子。「こんなにたくさん、どうしたの?」と驚きながら、大笑いしていました。

もちろん、翌日には母をその場所へ案内し、今度はしっかり袋を持って行って、袋いっぱいに収穫しました。

採れたての根曲がりタケは、天ぷらにしたり、だしでさっと煮たり、炒めたり……どんな調理法でも美味しくいただけます。収穫したものは茹でて瓶詰めにし、一年中楽しむことができました。今思うと、とても贅沢なことですね。

母と過ごした山菜採りの思い出は、今でも心に残る大切な時間です。


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