
こんにちは、アドラー心理学研究会Plus代表の 佐高葵月代です。
いよいよ札幌も根雪になりそうです☃️☃️
長い冬に突入しますが、冬ならではの楽しみを考えるのも良いですね。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
11月のアドラー心理学研究会Plusでは、3回シリーズで学んだ
「アドラー心理学 × レジリエンス × メタ認知」のまとめとして、
「しなやかな勇気」を中心としてお話ししました。
「勇気」は“強さ”ではなく、“つながりに戻る力”
「勇気」という言葉を聞くと、
まっすぐ立ち向かうヒーローのような強さを想像しがちです。
けれど、アドラー心理学の勇気とは、もっと違う質を帯びています。
困難や不安を抱えていても、
『自分はここにいていい』と、自分の価値を信じる力。
自分の気持ちを否定せず受け止め、前に進む力。
そして人とのつながりに、再び戻ってこようとする力。
アドラー心理学は、それを「勇気」と呼びます。
それは鉄のような硬さではなく、
風に揺れながらも折れずに戻ってくる、ヤシの木のしなやかさに近いものです。
折れないために踏ん張るのではなく、
折れそうになっても、また立ち上がることができる回復力です。
「しなやかな勇気」は、毎日の“ささやかな選択”から育つ
しなやかな勇気は、大きな決断よりも
日常の小さな選択から生まれます。
たとえば――
・忙しい自分に「今日もよくやったよ」と声をかける
・失敗しそうな予感がしても、一歩試してみる
・“できない”ではなく“まだできていない”と捉え直す
・落ち込んだ自分に、そっと居場所を与えてあげる
これらはすべて、「自己勇気づけ」になります。
言い換えると、自分の心に小さな栄養を送り続ける習慣です。
誰かに励まされる前に、
まず自分が自分の味方でいられるかどうか。
その“内側の姿勢”が、未来のしなやかさを決めていきます。
レジリエンスとメタ認知が、心の回復力を深めてくれる
しなやかな勇気は、「心の筋肉」のように鍛えることができます。
アドラー心理学と相性の良いのが、レジリエンスとメタ認知です。
レジリエンスは、
・自己認識(自分の状態に気づく力)
・自制心(感情を整える力)
・精神的柔軟性(見方を変えられる力)
などを通して、折れた心がまた形を取り戻すための地盤になります。
一方のメタ認知は、
自分の考え方や反応を一歩引いて眺め、選び直すための視点。
つまり、
レジリエンスが“戻る力”を育て、
メタ認知が“選び直す力”を与え、
アドラー心理学が “人とつながる力”へ統合していく。
この3つが重なると、
しなやかな勇気は深い根を張り、安定して育っていくのです。
“自分を勇気づけるレッスン”という、心のセルフケア
今年の春からnoteというブログで、著書で取り上げたアドラー心理学、マインドフルネス、レジリエンス、セルフ・コンパッションをさまざまな角度から見つめ、生活に取り入れやすく紹介しています。
秋には「自分を勇気づけるレッスン」 として、アドラー心理学の自己勇気づけのノウハウをまとめました。
まさにこの「しなやかな勇気」を育てる実践そのもので、ひとつの集大成となりました✨
無料のマガジンなので、ぜひご参考にしていただけると嬉しいです。
🔗 アドラー心理学の『自分を勇気づけるレッスン』マガジン
https://note.com/kokoro_kingdom/m/m2f03bbee19e4
自己信頼・自己受容・自己共感。
この3つは、アドラー心理学の自己勇気づけに必要な態度です。
これはセルフ・コンパッションでも、そしてレジリエンスでも共通して“土台”になります。
「自分を励ます力」があると、
心は折れにくくなるだけでなく、
折れたとしても、元に戻ってくるスピードが変わります。
最後に —— しなやかな勇気は“静かに強い”
派手ではないけれど、
しなやかな勇気は、とても静かで、とても強い力です。
・無理に頑張らないやさしさ
・倒れても戻れる柔らかさ
・つながりの中で生きていこうとする選択
それらは、誰の中にも必ずあります。
ただ、気づいていないだけ。
育てる方法を知らないだけ。
だからこそ、私たちは学びながら、思い出しながら、
少しずつその力を取り戻していくのだと思います。
忙しくなる年末年始は、つい自分のことは棚上げになって、慌ただしさに翻弄されがち。
そんな時、自分を責めるより、ひとつだけ“やさしい選択”をしてみませんか。
その選択はあなたの未来を、確実に静かに変えていきます🌱✨
⇒ 今月のアドラー心理学研究会Plusの詳細と、参加のお申込みはこちらから。














