
こんにちは、アドラー心理学研究会Plus代表の 佐高葵月代です。
春が待ち遠しいこの頃、いかがお過ごしでしょうか?
今回のブログは、自己批判がテーマです。
「もっとちゃんとしなきゃ」
「まだ足りない」
「こんな自分ではだめだ」
気づくと、いちばん厳しい言葉を自分に向けていることがあります。
私たちは他人にはやさしくできるのに、なぜか自分には容赦がない。
2月の研究会では、この“自己批判の声”をテーマに、
セルフ・コンパッションとアドラー心理学の勇気づけの視点から
「自分に向けるまなざし」を整える時間を持ちます。
自己批判の声は、悪者ではない
自己批判は、ただのネガティブ思考ではありません。もともとは、
・失敗しないように
・嫌われないように
・ちゃんと生きられるように
――そうやって私たちを守ろうとしてきた声です。
アドラー心理学で言えば、それはその人なりの「意味づけ」や「ライフスタイル」から生まれたもの。
「ちゃんとしていれば安心できる」
「努力していれば価値がある」
そんな信念が、自分を守るために働いてきたのです。
だからこそ、自己批判をただ否定してしまうと、かえって心は反発してしまいます。
脅威モードが働くと、心と身体に何が起こる?
強い自己批判にさらされると、脳はそれを “危険” として受け取ります。
すると、私たちは無意識のうちに「脅威モード」に入ります。
これは、もともと命を守るための大切な仕組み。
でも、日常の自己批判でも同じ反応が起きてしまうのです。
たとえば、こんな変化が起こります。
① 身体がこわばる
・肩や首が固くなる
・呼吸が浅くなる
・心拍が少し速くなる
身体は「戦うか、逃げるか」の準備を始めています。
② 思考が極端になる
・「やっぱり私はダメだ」
・「いつも失敗する」
・「もうやめたほうがいい」
思考が白黒になり、冷静な判断がしづらくなります。
③ 行動が止まる、または過剰になる
・やる気が出ない
・先延ばしをする
・逆に無理に頑張りすぎる
どちらも、脅威への反応です。
④ 孤立しやすくなる
脅威モードのとき、私たちは「つながり」よりも「防御」を優先します。
その結果、誰かに相談するよりひとりで抱え込もうとする。
ここでアドラー心理学でいうところの「共同体感覚」が弱まるのです。
だから、責めるほど動けなくなる。
「変わらなきゃ」と思っているのに、責めるほど動けなくなるのは、
意志が弱いからではなく、脳が防御状態に入っているから。
脅威モードから抜ける鍵は、「安心感」なんです。
セルフ・コンパッションは、この安心のスイッチを入れる働きがあります。
勇気づけは「奮い立たせること」ではない
アドラー心理学でいう勇気づけは、
自分を叱咤激励することではありません。
勇気とは、「困難を克服する活力」。
でもその前に必要なのは、自分を置き去りにしないことです。
「今、私はつらいんだな」
「また “ちゃんとしなきゃ” のクセが出てきたな」
そうやって気づくこと。
それが、勇気づけの第一歩。
勇気づけは、気合いではなく“気づき”から始まります。
自己共感という整え直し
セルフ・コンパッションは、
自分を甘やかすことではありません。
それは、つまずいた自分に手を差し伸べること。
「責めない」という選択は、
何もしないことではなく、整え直す力です。
やさしさは、弱さではありません。
回復のための土壌です。
まずは、今日
もし今日、自分を責める声に気づいたら、
それを追い払おうとせず、
ただこう言ってみてください。
「守ろうとしてくれていたんだね」
その一言で、まなざしの角度は少し変わります。
責める自分を責めない。
そこから、やさしさが始まります。
次回のご案内
次回、第154回アドラー心理学研究会Plusは、
2月28日(土)札幌市民交流プラザ 2階
SCARTSミーティングルーム1
3月1日(日)ZOOMで開催します。
テーマは、「自己批判から自己共感へ(セルフ・コンパッション × 勇気づけ)」です。
私たちは知らず知らずのうちに、自分にいちばん厳しい言葉を向けてしまうことがあります。
自己批判の声は、良くなろうとする気持ちから生まれている一方で、心を疲れさせ、立ち止まらせてしまうことも少なくありません。
2月の研究会では、セルフ・コンパッション(自己共感)とアドラー心理学の勇気づけを手がかりに、自分に向ける“まなざし”をやさしく整え直すそんな時間を大切にしていきます。
責めることをやめるのではなく、まず「今の私」を理解し、寄り添うこと。
心を甘やかすのではなく、しなやかに支えるやさしさを、一緒に育んでいきましょう🌱
ぜひご参加ください❣️

















