smacc/アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。
今日は、アドラー心理学の勇気づけのステップについて考えてみます。
アドラー心理学では勇気づけは「困難を克服する活力(前向きなチカラ)」と捉えています。
勇気づけって、あらためて考えてみないと、なかなか「これだ!」と思い付かないことが多いのではないでしょうか。それだけ、私たちは無意識に勇気づけしたり、されたりしているのかもしれないですね。
アドラー心理学では、勇気づけのステップとして
①自分を勇気づける→②勇気くじきをしない→③他者を勇気づける
という3つを挙げています。
まずは自分自身にこの力をつけて、勇気とは何かを理解したうえで(そうすると勇気くじきをしなくなります)、それから他者の勇気づけができる(勇気づけする気持ちの余裕ができる)と思います。
いきなり自分をそっちのけで、他者を勇気づけしようとすると、何だか後でどっと疲れます。私自身がそうでした。
私の場合、勇気は少しずつ、時にたっぷりと増えていきました。
自分の勇気は、些細な日常の出来事から感じ取り、勇気の貯金をしていくのが良いと思います。
人に感謝されると、ちょっと嬉しくなりますね。
「自分がこれをしたら、あの人が楽になるかな」というささやかな思いがあってやってみたら、感謝されて「役に立てた」と思い、自尊心(セルフエスティーム)が上がります。
この、ちょっと上がった自尊心が勇気の貯金になると思いますし、「また役に立てることがあったらやってみよう」と次の行動も変えていくきっかけになります。
些細なことのようですが、思考→気分(感情)→行動→思考→気分(感情)→行動・・・というサイクルがあり、その中で徐々に気分を変えたり、行動を変えることで、思考も変わっていくというのが私の勇気づけの流れでした。
こうして考えると、思考・気分・行動のいずれかにネガティブなものが入っている時は、他の要素を思い切って変えてみると、ネガティブなスパイラルから抜け出せることも多いと感じます。
みなさんは、いかがでしょうか。
この記事へのコメントはありません。