※この記事は、ヨーガ・セラピーのセッションを受けている方に毎月配布しているニューズレターのコラムの拡張版です。旬の食材の紹介や、ヨーガやアーユルヴェーダのことなど、徒然に書いています。
smaccのヨーガ・セラピスト 佐高 葵月代です。
今年は1961年以来の2月の雪解けが早い年だそうです。
時折雪は残りますが、早々に雪かきから解放されて、例年より一足早い春の訪れを感じます。
さて、今回はオージャスのお話しです。
オージャスとは、インドの伝統医学アーユルヴェーダの中で、「元気の素」のことを言います。活き活きしている人には輝きがありますよね。私たちの身体の中に備わっている、活力や生命力をつかさどる生命エネルギーだと思っていただくとわかりやすいでしょう。
オージャスには2種類あります。ひとつは、一生もののオージャスです。生まれる前、母体で受精卵が細胞分裂して20日目ぐらいに小さな心臓ができ、そこに母体から8適のオージャスが入り、心臓が動き始めるというものす。このオージャスは滅多なことで減ったりはしません。
ふたつめは、日々の暮らしで増やしていけるオージャスです。オージャスの増やし方は、毎日の生活にちょっと工夫をするだけのもので、意外と簡単にできます。例えば、瞑想をしたり、出来立ての心のこもったおいしい食べ物を食べたり、オイルマッサージをするなどが挙げられます。
オージャスが減ると元気が無くなり、うまくいかないことが増えたり、自分のことが嫌いになったりします。反対に、オージャスが増えると、やる気が出たり、体調も良いと感じ、肌や瞳の輝き、話し方にも張りが出てきます。
食べたものがきちんと消化され、必要なものが栄養として身体に取り入れられるとオージャスになるので、余分なものを溜めこまないよう意識することも大事です。心も身体も、毒出しが大事です! 喫煙、飲酒、怒りや悲しみなどの否定的な感情はとくにオージャスを減らすとされます。
ちなみにオージャスの色は、黄色みがかった赤と言われていて、炊きたてのご飯のような甘い香りがするとも言われています。オージャスの特性として、心身のバランスを整え、免疫力を上げる、喜び・滋養・体力が増すなどがあります。
疲れて来たな?と感じたら、オージャスが減っているサインだと思って、身体と心を休める習慣を付けると良いでしょう。栄養ドリンクや高級な化粧品で肌荒れの対処をしていても、生活習慣がオージャスを減らすままだと、元気の貯金が減っていきます。オージャスを増やして元気に春を迎えましょう!
参考:『オージャスのひみつ』 服部 みれい(著)、蓮村 誠(監修)
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