代替案で勇気づけ

先日、「北の大地の水族館に奇跡が起きる」というテーマで、若杉鉄夫さん(北見市教育委員会)と水族館プロデューサーの中村元さんの講演を聴きに行ってきました。

北の大地の水族館は、北海道北見市の「おんねゆ温泉」にある、旧山の水族館をリニューアルさせたものです。
この水族館は、「お金がない」「目玉生物がいない」「寒すぎる」の三重苦を乗り越えて完成したということで、マスコミでも大きく取り上げられました。

旧水族館は、一番少ない時で1日の来場者が1~2人という日もあったなか、リニューアル後は1日に6000人という大盛況となり、今回の講演の中ではマーケティングの方法や小さな水族館なりの見せる(魅せる)工夫などのノウハウについてもお話しされていました。

なかでも私がとても共感したの、中村さんがお話しされたことで、「弱点を強みに活かす」という点でした。先に挙げた「お金がない」「目玉生物がいない」「寒すぎる」という条件のほかに、市議会員からの大反対、人手不足などもある中で、なかなか内部だけで前向きに進める時には難しい点が多かったことと思います。
悪条件を目の当たりにしていると、「ないもの」だけ集中してしまいがちになります。

それに気づいた若杉さんが、外部の視点と新しい風を取り入れようと、中村さんを招聘したのが、第一の成功の秘訣だったといいます。「じゃあ、それを活かす方法を考えよう!」という発想の転換です。

「お金がないから諦める」のではなく、代替案を出していくというものです。良いアイデアが出ても、予算が足りなくてできない→じゃあ、ダメだ・・・ではなく、「じゃあ、こうしたら」というアイデアを出すというのを繰り返したそうです。

中でも、目玉の一つである「滝つぼ水槽」は、水族館スタッフの男性が、どうしてもドーム型の水槽が諦めきれないのに対し、中村さんが知恵を絞って出した代替案で、結果的に日本初の展示となり、大人気を博しました。スタッフを勇気づける気持ちを捨てずに取り組んだお話しを聞いて、じつにアドラー的な考え方だな、と感じました。

中村さんご自身も、子どもの頃、物覚えが悪いという弱点を強みに変える工夫をたくさんしてきたということもあり、「あきらめない」「発想を変える」というのが身についていらっしゃるのかもしれません。

「弱点を克服しようとするのは時間がかかるし、気持ちも滅入る。なので、それを強みに変える方法を考えたほうがいい」という言葉には強く共感しました。

アドラーも、「今の自分から始めること」「今の自分が持っているものを活かすこと」を勧めています。今、自分が持っているスキルや性格、環境を活かす、少しでも良いから考え方や行動に変化を起こすことで、目標にジワジワと近づくのではないでしょうか。
そのためには、自分に対して「こんな私じゃダメでしょ・・・」という思いこみを減らすことも大事です。
信頼している人に「私の強みって何だと思う?」と聞いてみるのもいいですね。

ちなみに、東京の人気の水族館は予算200億円ぐらいかけているところが多い中、北の大地の水族館は3億5000万円で作り上げたそうです。北見市への経済効果は41億円以上と言われています。

感動が詰まった、北の大地の水族館、行ってみたくなりました(暖かい時期に・・・(^-^;;)。

北の大地の水族館
http://onneyu-aq.com/


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