アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。6月20日(土)、第26回勉強会が無事に終了しました。今回は初参加6名、私を含め総勢31名の参加でした。
ご参加いただいた皆さん、いつも受付けや会場設営、会場復元にご協力いただいている皆さん、重ねて御礼申し上げます!
今回のテーマは「積み重ねていく勇気づけ」です。今年の年間テーマ「勇気づけの輪を広げよう!」に立ち返るような内容です。
アドラー心理学における「勇気」とは、
①大きなハードルを越えようとするときに、前に進む行動を起こす力
②気持ちが膠着状態の時に、それを打開していく前向きな心の力
を意味します。勇気づけとは、自分自身と、周りの人たちにその力を与えることです。
勇気づけする人になる前に、
①勇気くじきを止める
②自分自身を勇気づけする
③他者を勇気づけしていく というプロセスが大事です。
勇気づけは、相手の努力や向上心や進歩、あるいは長所や特質に焦点を合わせながら、その中から確かなものを見つけだし、強調して行くことです。「あるがままの自分を受け入れることに価値がある」という気持ちを育てるのが勇気づけの特徴です。勇気づけは結果だけではなくプロセスを見守ることに価値を置いているので、時間がかかることもあり、忍耐も必要ですが、お互いの信頼関係が増し、結果はどうあれ、成長を評価できるようになります。
勉強会では、ペアワークとグループワークで勇気づけの体験を振り返ったり、勇気づけを妨げるものや環境についても話し合いました。
最後は、自分自身の勇気づけの課題や目標を考えました。このような人達を勇気づけしたい、相手の話しをもっと聴くよう心がける・・・など具体的に。多くの人が気づきを得たというフィードバックがあり、やはり対話の中で自分を振り返ることは、大事だなーと実感しました。
今回、みなさんにお勧めしたワークは、【日々のヨイとこ探し】です。
1日の終わりに、
①今日よかった、うれしかった、達成感を感じた ことなどを3つ思い出して、それぞれを箇条書きにする。
②それぞれに、その理由を書く。←ここが大事!
目的は自分の説明スタイル(つぶやきの習慣)に気づくこと。
物事を悲観的に考えるクセのある人は、その考え方をどんどん広げることで暗い方へと考えが進んでいきます。楽観的に考える人は、困難も一時的なものと考えます。
人間は行きぬくために「万が一」に備えることがインプットされているため、ネガティブなものの方が印象が強く残ります。そのため、嬉しいことは意外とすんなり目の前を通り過ぎてしまうんですね。
ささやかな嬉しいことを、心にとどめておくことで、楽観的な回路を少しずつ形成していけるはず。
私は2カ月以上このワークを続けていますが、けっこうしんどいことでも「なんとかなるさ~」と思えるようになったり、「別の側面から捉えてみると?」と切り替えが早くなったように感じます。何よりも、良いことを振り返るのは気持ちが明るくなりますね。
みなさんも、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
以降の勉強会のスケジュールは以下の通りです。
場所は、いずれも「ちえりあ」で行います。
第27回 7月18日(土) 13:30〜16:30 中研修室2
※終了後、円山かススキノで交流会を開催予定。
第28回 8月8日(土) 13:30〜16:30 中研修室2
※8月は会場の都合により、通常より少し早い時期の開催です。
第29回 9月19日(土) 13:30〜16:30 研修室5+6
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