看護協会札幌第2支部でのアドラー心理学講演

150926_019月26日(土)、看護協会札幌第2支部様にお招きいただき、看護師さんたちを対象として2時間のアドラー心理学の講演をさせていただきました。

120名の定員に220名の申込みがあったとのことで、残念ながらお断りする人数が多くなってしまったのですが、急きょ170名まで枠を広げて、会場ぎっしりの熱気溢れる開催となりました。

この日、私は特別な想いを持って壇上に立ちました。
2年半前、病気のために大きな手術をして1カ月半ほど入院をしました。その時に看護師さんたちに本当にお世話になったのです。
忙しい病棟をかけ回りながら、一生懸命お仕事をされる姿を見て、いつか恩返しをすることができたら・・・と思い続けていました。150926_02

そしてこの日は私の誕生日でもありました。
今回、ご縁があって講演の依頼をいただいたのは、とても意味があるように思いました。
「患者代表」として感謝の気持ちを伝えるには、とてもふさわしい日のような気がして、ずっと楽しみにしていました。

講演のテーマは、「好きな仕事を続けるために~アドラー心理学の私を勇気づけるヒント~」です。患者さんと接する時はもちろん、職場の人間関係に活かせる内容でお話しをさせていただきました。

「劣等感」は、現代アドラー心理学では「目的論」に吸収されており、それほど大きく取り上げられなくなりました。ただ、自尊心を下げないためにも、「劣等感は悪いものじゃないんだよ~」ということをお伝えするためにはどうしても少し触れておく必要があります。

今回は、「劣等感は理想に向かっている証拠!ゴールに向かって走ってかく汗のようなもの! 健康で正常な努力と成長への刺激!」ということをお伝えし、そのうえで人間の行動には、その人特有の意思を伴う目的があること、目標達成の結果だけではなく、現状から目標に向かっているプロセスもきちんと評価しよう=自らを勇気づけしよう、ということをお話ししました。

劣等感を乗り越えるポイントとして、

1:自分の思い込みに気づこう
2:失敗を恐れずに一歩踏み出そう
3:不完全である勇気を!
4:行動する喜びを味わおう

という内容から、ライフスタイルについて触れて行きました。
自分のネガティブなセルフトーク(インナースピーチ、内言)が自尊心を下げることに気づき、少しずつ変化させていくことや、ダメ出しをやめてヨイ出しをすることなど、ふだんのこころがけでできる勇気づけの実践についてもお話ししました。

伝えたいことがありすぎて、時間ギリギリになってしまいましたが、その後も質問に来てくださる方、メッセージをくださった方、facebookや勉強会への参加リクエストをいただいたりと、うれしいリアクションをたくさんいただきました。

講演の最後には、参加者の提案で、170人のハッピーバースデーの大合唱をいただきました。勇気づけのお話しをしたつもりが、勇気づけの倍返しをいただいたようで、嬉しくて涙がこぼれました。

たくさんの方にアドラーを伝えるきっかけになったと確信しています!
少しでも理論を職場や生活に活かしていただければ幸いです。

あらためて、心から感謝いたします。
本当にありがとうございました。


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