【1月】食事で改善したい!2つのタイプの冷え症対策

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smaccのヨーガ・セラピスト 佐高 葵月代です。
みなさん、明けましておめでとうございます。
今年もsmaccをどうぞよろしくお願いいたします。

今年の札幌のお正月は、雪がほとんど降らず、2016年は穏やかなスタートとなりました。雪かきがないと、本当に楽ですね。(^-^)
とはいえ歩道は雨の後で凍った氷でツルツル路面。足元が一層冷えるこの時期、冷え症対策をしっかり行いましょう。今回は、中医学の視点から見た冷え症の種類とその対策についてお話ししましょう。

冷えは悪化すると貧血や心臓疾患、月経痛や膀胱炎の原因にもなります。改善することで免疫力も上がってきます。冷え症には2つのタイプがあり、中医学で「気虚(ききょ)」と「お血(おけつ)」と呼ばれる体質が関係しているとされます。

気虚の特徴として、中医学でいうところの「陽気(熱、温、乾、積極性)」が足りないために、常に疲労感や倦怠感を感じたり、慢性的な冷えや免疫力の低下、風邪をひきやすく治りにくい、胃腸機能が低下しているために消化力が低いなどから、胃もたれ、下痢症状などを表すこともあります。このタイプの方は過労には要注意です。

食事としては、胃腸機能が低下している時は脂っこい物や甘いものや刺激の強いものは避け、温熱性の食材を積極的にとるのが効果的。ジンギスカンやラムチョップなどの羊肉、海老、もち米、山芋、豆類や豆製品、ネギ、ショウガ、シナモン、リンゴなどをバランスよく摂りましょう。生ものや冷たいものも、過度な摂取は控えるように。すぐに疲労を回復したい時は、牛肉、海老、ウナギなどを取るのも良いでしょう。

もうひとつは血行不良により起こる冷え「お血」タイプの冷えです。お血の特徴は、血行不良で慢性的な疼痛(身体の痛み)があることです。新陳代謝が低下して、老廃物が体にたまりやすい状態にあります。血行不良から顔色が悪くなったり、末梢血管まで十分な血液が届かず、手足など末端が冷えます。そのため、慢性的な肩や首のコリ、関節や腰痛生理痛などの痛み、がん、心筋梗塞、子宮内膜症、子宮筋腫などの症状が出ることもあります。

このタイプの方は、血行を良くし温める作用のある食材を摂りましょう。血液ドロドロを改善するために、主食は玄米がお勧め。青背の魚、玉ねぎ、ニラ、ニンニク、ショウガ、黒きくらげ、黒酢などを組み合わせたメニューで、時間をかけて取り組むのが良いでしょう。バターや生クリームなど脂肪の多い食材は避け、味は薄めを心がけて。飲み物には氷は入れずに、できるだけ常温~ホットを習慣づけましょう。

ヨーガのポーズでは、腰回りの緊張を解いて上半身と下半身が分断されないよう柔軟性を保つ、ガス抜きのポーズや、片足前屈がお勧めです。末端が冷えるからといって、手足だけを温めるのではなく、身体全体の気や血液の流れを意識した動きを心がけましょう。

【ガス抜きのポーズ】

お腹を動かすので、トイレが近くなる人も多いポーズです。お腹の張りを解消して、呼吸を楽に、食事もおいしく食べられるよう、調整しましょう。
また、股関節や膝も緩やかに動かすので、腰回りの張りを感じる方にもお勧めの呼吸法です。

  1. 仰向けになって両足をそろえ、腕は身体の脇に伏せておく。
  2. 右ひざを立てて、息を吸いながら、右ひざを両手で抱えこみ、腿を胸に近づけるように引き寄せる。
  3. この状態で、ゆっくり10呼吸ほど数える。股関節や膝に痛みを感じる場合は、力を緩める。
  4. 息を吸いながら、上体を起こして鼻を膝に近づけるようにする。この姿勢で、3~5呼吸キープする。
  5. 息を吐きながら、頭をマットに下ろしてから、膝の手を外して足を伸ばして、リラックスのポーズで5呼吸休む。
  6. 左側も同様に行う。
  7. 左右を1ラウンドとして、3ラウンド行う。
  8. 終わったら、リラックスのポーズで、十分休息する。
  9. 下半身が、緊張と弛緩を繰り返した感覚を味わいます。

※いかなるヨーガの呼吸法やアーサナ(ポーズ)も、自己責任のもとに行ってください。満腹時、飲酒時、心拍数が高い時(入浴直後等)、高熱のある時はしないでください。

※途中、トイレに行きたくなったら、我慢をせず行きましょう。


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