アドラー心理学研究会 第39回勉強会

160716

アドラー心理学研究会代表の佐高 葵月代です。
7月16日(土)無事に勉強会が終了しました。今回は私を含め39名が参加、うち6名が初参加でした。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。大変お疲れさまでした。

今回は「感情と自尊心」がテーマです。
アドラーは、「感情が人を突き動かすのではなく、人は目的のために感情を使用する」と言っています。

私たちが何か感情を感じる時は、必ず何か①出来事があり、②思考が働き、そして③感情を導き出します。この一連の流れが一瞬のうちにされるので、普段どのように感情が湧いてくるのか、意識できないことが多いものです。

出来事に対する思考は、人それぞれのライフスタイルのクセがあり、それに基づいて決定され、感情を導き出し、次の行動につなげます。つまり私たちが今ある結果は、選択して目的に向かって行動してきた結果です。

私たちは感情を何か目的を達成するための「道具」として用いるとアドラーは言います。状況に応じて、その感情を出したりひっこめたりということができるのです。実に器用ですね(笑)。道具としての感情は、使い方次第です。

感情そのものは、良いものでも悪いものでもありません。怒りを感じることも悪いことではないのです。怒りっぽい人は、余分な怒りという道具を手放したり、使い方を変えることで感情のコントロールができるようになります。

大事なことは感情に支配されない、つまり過去の出来事から導き出されるネガティブな思考に支配されないことです。過去の出来事を追求しても、感情については何も解決には繋がりません。

そして、これまでの勉強会では、陰性感情の扱いのほうが多かったのですが、今回は自尊心を豊かにするきっかけとなる陽性感情に注目してみました。

例として、①喜び ②感謝 ③安らぎ ④興味 ⑤希望 ⑥誇り ⑦愉快 ⑧鼓舞(inspiration)⑨畏敬 ⑩愛 の10個の感情を取り上げて、

・自分の心にこれらの感情が芽生えたのは、最近はいつ?
・どこで何をしていた時?
・この感情をもっと増やすためには、何ができるか?
・何をやめたら、これらの感情をより多く感じることができるか?

などを考えました。グループ発表をしていただき、感謝の気持ちを感じる方が多かったです。また、相手のことを自分のことのように嬉しく感じたり、それぞれのポジティブ感情が関連しあって感じるという意見も多かったです。

ポジティブ感情を感じるかどうかは、捉え方次第。その出来事や瞬間に、良さを見出すかどうか、見出した時にその良さを取り上げて育めるかどうかです。
とくに、私の場合は「何をやめたら、これらの感情をより多く感じることができるか?」ということに注目した時、自己否定のセルフトークが、壁になっていたのに気づいたことがありました。
自己否定は、自尊心を下げたり傷つけたりする自傷行為なんですね。

自尊心はすべての人に備わる価値です。
自尊心とは、自分を大切に思う気持ち。ありのままの自分を認め、受け入れること。自分を価値のある人間だと感じること。自分にOKと言えること。

このことを忘れずに、勇気づけと密接なつながりを持つ自尊心を、育む努力をしたいものです。

勉強会の後半では、メンバーの坂本さんの「私とアドラー」の発表をしていただきました。

今年、起業をして自分らしさを発揮している坂本さんが、起業の時にアドラー的な考え方をどのように使ったかなど、大変参考になりました。坂本さん、ありがとうございました。

また、9月にはアドラー心理学研究会初の文化活動である「シネマ歌舞伎」を観る会も開催します。先日のバーベキューの会など、勉強会以外の活動を通して、メンバー同士の交流が深まって嬉しいです。

今後の予定は以下の通りです。

第40回 8月13日(土) 研修室5+6(3F)
第41回 9月24日(土) 研修室5+6(3F)
第42回 10月15日(土) 大研修室(2F)

下記のバナーからリンクしたページから、お申込みいただけます。
来月もみなさんにお会いできるのを、楽しみにしています!


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