アドラー心理学研究会代表の佐高 葵月代です。
8月13日(土)、お盆の真っ最中にもかかわらず、34名の皆さんにお集まりいただき、無事に40回目の勉強会を終了することができました。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
今回の勉強会のテーマは、「ライフスタイルは変わったか?」です。
ライフスタイルとは、自分自身、他者、人生、ならびに人生の活動に向かって、その人のトータルな行動を決める信念、確信、態度を含む基本的な認知の概念で、アドラー心理学特有のものです。
人生に対して個人特有の考え方や見方、感じ方をあらわすことから、他の心理療法等で「人格」と呼ばれるものとほぼ同義とされます。信念が自分の判断や性格を保持する原因なので、ライフスタイルが変わると物の見方、感じ方が変わります。それにより感情や行動にも変化が起こり、性格が変わったと周りから思われることがあるのです。
人はライフスタイルに従って物事を判断するので、事実そのものではなく、事実として受け止めているもので左右されます。そして人はこのライフスタイルを駆使して目標に向かっていくと考えられているわけです。
とまあ、定義としてはこのようなものですが、いざ実生活にそれを持ち込んだ時に、どうやって変えていったらよいのか? そもそも自分のこだわり(ライフスタイル)って、どんなもの? という疑問が出てくるのではないでしょうか。
そこで今回は、次のような簡単なポイントからライフスタイルを振り返ってみました。
自分にとっての、当たり前の ①環境(趣味収集、インテリア)、②人間関係(家族、友人関係、飲み友達、職場の人間関係)、③習慣や過去の出来事…。
これは、本当に今も自分にとって、ふさわしいものか? これがなくなったら、自分はどう感じるか? と、当たり前のことこそ、別の視点で見てみることで、自分自身の変化のきっかけに気付きます。
自分が当たり前と思っていたことを、やめてみて、見えてきたことは?
自分には無理!と思っていたことを、やってみて、変わったことは?
思い切って変えてみたことで、変化があったことは?(ヘアスタイル、服装など)
このように、モノ、人、事 との関わり合いを見直してみるとわかることも多いですね。
「モノ」に関しては、「家電が梱包されていた段ボールを、取っておくか、処分するか?」という問いに、勉強会参加者も、ほぼ二手に分かれました。
中には、かつては取って置く派だったけど、断捨離に目覚めて処分派に転向したという方もいらっしゃいました。よく、物を捨てることで(自分のこだわっていたモノを処分する/お別れをする)、性格や生活が変わったという方が多いようです。
そして、「人」はどうでしょう。リストラ、起業、定年など、これまでの仕事を離れてみると、人間関係が大きく変わることがあります。このような大きな環境の変化は、ライフスタイルにも影響を与える要因となります。
ライフスタイルは、自己概念、世界像、自己理想という3つの信念のセットです。この信念に影響を与えている、つねに私たちが接している「モノ、人、事」を見直してみることで、信念が見えてくることも多いと感じます。
みなさんは、いかがですか?
後半は、宇賀神さんに「私とアドラー」の発表をしていただきました。
スノーボード好きの青年が、本州から移住して、蕎麦職人へと転身したきっかけ、そして熊本地震で被災した地域での蕎麦職人としてのボランティアと勇気づけ…など、熱い思いに涙が出そうでした。
宇賀神さん、素晴らしい発表をいただき、ありがとうございました。
その後は、「ライフスタイルと自尊心のかかわり」について、とりわけ、自尊心を下げてしまいがちな失敗の体験のとらえ方について、復習しました。
今回も、たくさんのテーブルで多くのトーク、笑顔がはじけましたね。
今後の予定は以下の通りです。
第41回 9月24日(土) 研修室5+6(3F)
第42回 10月15日(土) 大研修室(2F)
第43回 11月19日(土) 研修室5+6(3F)
下記のバナーからリンクしたページから、お申込みいただけます。
来月もみなさんにお会いできるのを、楽しみにしています!
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