アドラー心理学研究会 第60回勉強会

180421

アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。4月21日(土)第60回の研究会を無事に終了しました。今回は27名参加、初参加の方は2名でした。ご参加いただいたみなさん、設営準備と受付にご協力いただいたメンバーのみなさん、ありがとうございました。

今月のテーマは、「勇気の掘り起こし」でした。アドラー心理学では、不適切な行動をするただ一つの原因は、勇気をくじかれているからだと考えます。勇気をくじかれている状態とは「劣等感」がとても大きい状態で、自分で「劣等感」を克服できないと思っている状態でもあります。

アドラーの言う「劣等感」とは、生きている全ての人間が持っているもので、目標と比べて、今ここにある現状が良くないと思うこと。目標からみると、今ここにある状態は相対的マイナスな状態です。劣等感とは、相対的マイナスから相対的プラスへの目標追求により、引き起こされる感情です。

人間の全ての行動には「目的」があり、未来に対して何らかの「目標」を持っています。この「目標」とは「私は~であるべきだ」「私は~でなければいけない」と幼いころに思い込んだ目標のことです。目標を持つ理由は、共同体に「所属」するためとも言われています。

今回のグループワークは、とにかくしゃべり倒したという感があるくらい、たくさん話し合ってもらいました。お互いのリソース探しをしながら、自分が気づかない力に気づいてもらい、今の行動がどこへ向かっているのかを意識してもらいました。

私たちが何気なくしている行動、あるいは回避している行動には、ちゃんと意味と目的があるんですね。「どうしていいかわからなかった」という人でも、ちゃんと目的があって、膠着状態を作っていたというのに気づいた方もいらっしゃいました。それがわかると、前に進む力も見いだせますね。

終わってみると、グループごと、そして会場全体がとても温かい共感の空気に満たされていました。安心して自己開示ができ、否定されることなく聴いてもらえるということで、私たちはこれほどにも安心し、居場所を感じることができるのですね。

札幌のアドラー心理学研究会の、今後の予定です。

第61回 5月19日(土) 中研修室1(2F)
第62回 6月30日(土) 中研修室1(2F)
第63回 7月21日(土) 中研修室2(2F)
https://smacc.jp/adlerian-psychology/schedule/

旭川は、以下の通りです。
第6回 6月24日(日)
第7回 8月26日(日)
旭川市市民活動交流センターCoCoDe
https://smacc.jp/asahikawa/

○4日間でアドラー心理学の基礎を学ぶ「ベーシック講座」も参加者を募集中です。
岩井俊憲先生と永藤かおる先生が講師を務めます。
勇気の伝道師 岩井先生と、パワフルな永藤先生から生で学べる貴重な時間です。ぜひ、この機会にご参加ください。
https://smacc.jp/course-and-workshop/2018basic/

みなさんにお目にかかれるのを、楽しみにしております!


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