アドラー心理学研究会 第52回勉強会

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アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。
8月19日(土)第52回の研究会が無事に終わりました。参加者数35名、初参加の方6名をお迎えしました。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

今月のテーマは「『悩み』と『課題』を分離しよう!」です。
研究会では、年に1度はライフタスクに触れるテーマで話し合います。
アドラー心理学では、ライフタスクを3つ(厳密には5つですが、今回は主な3つに絞ります)に分けて考えます。一つ目は 仕事(ワーク)のタスク、二つめは交友(フレンドシップ)のタスク、三つめは愛(ラブ)のタスクです。

ここではライフタスクの詳しい説明は割愛しますね。私たちがライフタスクに遭遇した時に、毎回同じ対応をすることもあれば、前回とは違った対応やものの見方をすることもあります。それには、ひとりひとりが持っているライフスタイルが大きく関わっています。ライフスタイルは私たちが人生で培ってきた認知そのもので、物事をどう判断し、どのように行動するかの指針と言ってもいいでしょう。自分にとっての「あたりまえ」でもあります。相手に対する「共感」は、その人のライフスタイルの「あたりまえ」をどれだけ受け止められるか、歩み寄れるかがポイントです。ライフスタイルは「あたりまえ」の集合体なのですから。

さて、私たちがよく「悩む」のは、自分のライフスタイルの中だけで考えているから、結論が出なかったり、解決策が見つからず、心をすり減らすだけのことが、よくあるようです。

悩みをライフタスクとしてとらえると、行動に移せるようになります。今回は、私の体験で、悩みから、いったん感情を課題分離して、感情を棚上げにするというやりかたを、研究会ではお話ししました。

私自身、実母の認知症介護の時に、ラブタスクで取り組んでしまい、人格の変わった母に絶望し、自分の介護能力のなさに劣等感を抱き、懐かしい元気な母の思い出にどっぷりつかってしまい、立ち直れなくなりそうなことがありました。

この時、やり場のない怒りや、母への哀れみ、そして自分への自己嫌悪などを棚上げにしたところ、「やるべきこと」が明確になったのです。「感情はいつでも棚からおろして感じることができる」と思うと、感情を抑圧することにはなりません。

その結果、感情が邪魔していたことで取り組めなかったタスクも見えて、一気に介護に関する様々なことが解決したのでした。

大切なことは、悩みながら「可愛そうな自分」「ひどいあの人」という意識を持っている限り、「何ができるか」に繋がらないことです。悩みをタスクに変えていくことで、取り組もうという行動に繋がります。

今悩んでいることがあれば、そこから感情を少し横に置いて考えてみることで、何かが見えてくることがあると思いますよ。

今後の予定です。

第53回 9月23日(土・祝) 中研修室1(2F)
第54回 10月21日(土) 中研修室2(2F)ワールドカフェを予定しています。
第55回 11月25日(土) 中研修室1(2F)

10月8日(日・祝)は第3回宿泊研修を、札幌市保養センター 駒岡で開催します。この研修は、研究会員のみの参加とさせていただいております。

下記のバナーからリンクしたページで、お申込みいただけます。
みなさんにお会いできるのを、楽しみにしています!

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