アドラー心理学研究会 第34回勉強会

DSCF2606 DSCF2604アドラー心理学研究会代表の佐高 葵月代です。
札幌は雪祭りが11日に終了しました。今年は1度も雪像を目にすることなく終わってしまいました・・・。今は気温が上がって、驚くほどの雪解けが進んでいます。春がこのまま駆け足で来てくれるといいな。

2月13日(土)、34回目のアドラー心理学研究会 勉強会が無事終了しました。3名の初参加の方々を含め、30名参加いただきました。
みなさん、たいへんお疲れ様でした。

バレンタインデー前日ということで、今回は六花亭のチョコレートをご用意しました。定番の「つまみ種」とともに、メンバーの千葉さんが写真を撮ってくださいました。

今回は、現在連続で放映中の「NHK 100分 de 名著 アドラー『人生の意味の心理学』 」で取り上げられているアドラーの内容について復習しました。

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番組の第1回で取り上げた「人生を変える逆転の発想」と第2回の「自分を苦しめているものの正体」です。

1回目の放送のテーマは「人生を変える逆転の発想」です。
この回では、アドラーのプロフィールやライフスタイルについて触れています。
人間は、自分流の主観的な意味づけを通して物事を把握するということで、不幸な経験であっても、それにどう意味づけるかによって、行動は大きく変わるということですね。

よく取りざたされるのが、「アドラーはトラウマを否定するのか」についてです。
少し長くなりますが、トラウマの捉え方について、今日の勉強会でも話した内容を転載させてください。

アドラーの次女のアレクサンドラ・アドラー(1901~2001)は、PTSD(トラウマ)の歴史に残る研究家です。セラピストとして父の業績をシステム化し、現場で使えるようにした功績を残しました。後に、米国アドラー心理学会の理事長も務めた方です。

『嫌われる勇気』でも、「いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分自身の経験によるショック ― いわゆるトラウマ― に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである」と、アドラーの言葉を引用しています。

アドラー心理学では、人間は環境や過去の出来事の犠牲者ではなく、自ら運命を創造する力があるという考えに基づく、自己決定性を重視しています。先天的な劣等性(肉体的な障がいがあるなど)があろうと、厳しい環境に置かれようとも、それだけでは、人生を決める決定的な要因にはなりません。それを受け止めた後に、建設的な行動を取るか、非建設的な行動(あるいは捉え方)を取るかは、自分自身が決めます。人間は、環境や過去の出来事の犠牲者ではなく、自ら運命を創造する力があると考えます。

どんなにつらい出来事でも、自分で「トラウマ」というレッテルを貼るのをやめた時に、それは過去の「ひとつの出来事」として変化します。過去そのものは変えることはできませんが、出来事との付き合い方は、いつでも自分が変えていけるのですよね。

アドラーが戦後、ウィーンに児童相談所を世界で初めて開設したのは、広く知られていることです。
家族や家を失って、人生の路頭に迷っている子どもたちは、トラウマ状態だったかもしれません。
そのような取り組みをしたアドラーが、トラウマを否定しているとは、私には思えないのです。
起こってしまったことに、自分なりの意味付けをして、自分の人生を切り開く力(勇気)を与えたのではないかな、といつも思います。

「トラウマはない!」というのは、現在苦しんでいる方には、とてもキツく響きます。
アドラーはそのように切り捨てているのではないということに、多くの方に気づいていただきたいと思い、あえて書かせていただきました。

さて、第2回目の放送のテーマは「自分を苦しめているものの正体」として、劣等感を取り上げています。
劣等感は、主観的に、自分の何らかの属性を劣等であると感じることです。
現代アドラー心理学では劣等感は目標追求性の概念に吸収されており、「目標追求している時の感覚」と捉えており、必ずしも悪いものではないと考えます。
なので、個人的には今回これほど大きく取り上げられたのは意外でした。
『嫌われる勇気』をかなり意識した構成だとすると、納得かもしれませんが。

今回の勉強会では、前回行ったライフスタイルについてのワークと、劣等感を乗り越えた経験や、現在抱えている劣等感についてグループで話しあいました。他者の乗り越えた経験や、劣等感とうまく付き合っている体験を聴くことで、「へー!」という驚きや、共感を覚えます。

「私とアドラー」のプレゼンコーナーでは、メンバーの山本さんから、過去の家族関係からライフスタイルを読み説き、新しい関係を築くという、洞察の深い発表を聴かせていただきました。山本さん、ありがとうございました!

次回以降の予定です。

第35回 3月19日(土) 勉強会では、「100分de名著」の後半、「課題分離」と「共同体感覚」について触れて行きます。他に、アドラー読書感想発表会と題し、メンバーが感銘を受けたアドラー本や関連本を持ちよって、紹介する時間をとります。参加される方は、お勧めの本を1冊持参してください。

第36回 4月16日(土) 第3回 アドラーカフェを開催します。「ワールドカフェ」スタイルで、ひとつの質問に関して、グループでのディスカッションを繰り広げる、とてもエキサイティングなグループワークを行います。この回を待ち望んでいた方も多い、人気のワークです。

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