アドラー心理学研究会 第9回勉強会



アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。
12月21日(土)、アドラー心理学研究会(アドけん)第9回目の勉強会を開催しました。今回は初参加の方1名を含み、総勢10名で勇気づけを学びました。
テーマは「ライフ・タスク?人生の問題をシンプルに考えてみよう」です。

ライフ・タスクとは、アドラー心理学では「人間が人生で取り組まなければならない、さまざまな課題」と捉えていて、基本的には3つのカテゴリに分類されています。現代アドラー心理学では、この3つに新たに2つのカテゴリを追加しており、合計下記の5つにライフ・タスクを分類できると考えています。

1.仕事(ワーク)のタスク
2.交友(フレンドシップ)のタスク
3.愛(ラブ)のタスク
4.自己(セルフ)/レジャーのタスク
5.スピリチュアル・タスク

ライフ・タスクは、分類はしているものの、それぞれのタスクが結びついていることが多いものです。さらにタスク(課題)を複雑にしているものとして、私たちが持っているライフ・スタイル(物事を判断する認知)が絡み、それに感情が結びついているために、勇気を持った決断や行動を鈍らせたり、同じ過ちを繰り返すことが多いと考えられます。

たとえば、どの職場に行っても上司と折りが合わずに短期間で仕事を辞めてしまう、といったケース。確かに、もしかすると上司にも問題はあるのかもしれませんが、似たような場面で何度も自分が同じ行動や結果を繰り返す場合は(とくにネガティブな行動が多い場合)、自分のライフ・スタイルを見つめ直したり、親しい間柄の友人などから、客観的な意見をもらうのも良いでしょう。

アドラー心理学では、抱えているライフ・タスクが多いからダメ、というものではなく、ライフ・タスクをめぐるライフ・スタイルを変えることで、ライフ・タスクの質や量を変えることができると考えます。自分のものの見方や感情を変えてみることで、抱えている課題への取り組み方や、それに関わる人間関係も前向きなものに変えていけるかもしれません。今回の勉強会では、身近な事例を元に、ライフ・タスクの成り立ちを考えてみました。

さて次回は「劣等感はなぜ生まれるか??アドラーの前向きな捉え方」と題して、アドラー心理学の劣等感の捉え方と克服法について学びます。かつてアドラー心理学は、「劣等感の心理学」とレッテルを貼られたこともありますが、現代アドラー心理学では、劣等感は主たる理論とは捉えていません。ですが、前向きな克服法や捉え方は、普段の生活における勇気づけに大変役に立つと思われます。

来年も、アドラー心理学の理論を、生活に応用できるように伝えていきたいと思います。
みなさん、今後ともアドラー心理学研究会をどうぞよろしくお願いします!

以降のスケジュールは以下の通りです。
場所は、いずれも「ちえりあ」で行います。
第10回 1月18日(土) 13:30?16:30 研修室5
第11回 2月15日(土) 13:30?16:30 研修室4
第12回 3月15日(土) 13:30?16:30 研修室3

心理学の知識がなくても、どなたでも参加できますので、下記の研究会のページをご覧いただき、お申し込みください。ご参加をお待ちしています!
https://smacc.jp/adler/


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