キッチンとマインドフルネス

smaccのセラピスト、佐高葵月代です。先日、食洗器の10年目のメンテナンスがありました。家電はなんでも10年目が節目のようで、壊れて修理したり、メンテナンスしたり、買い替えたりで、お金がかかると感じるこの頃。

メンテナンスの方が来る前に、そういえばキッチンの写真を1枚も撮ったことがないのに気づき、上の写真をfacebookにUPしました。これが思った以上に反響があり、びっくり。キッチンにあまりにも何もないのに、みなさん驚いたのかもしれません。家を建てて10年経ちますが、ずっとキッチンはこんな状態です。

私の最大の趣味は料理です。落ち込んでいるときにキッチンに立つと、しゃきっとしてやる気が出るし、食材に触れることで、命をいただくことで感謝の気持ちが湧いてきます。

キッチンは私にとっては道場のようなものです。技を磨き、失敗してもがんばろうという気持ちになり、道具や食材を大切にする技術も学びます。たかが料理に大げさな、という方もいるかもしれませんが、食材を調理して、自分に取り込むプロセスの場であるキッチンは、命と命を繋ぐ場所。

確かに、独身の頃や家を建てる前の結婚初期のころは、ここまで整然とはしていませんでした。徐々に「しまう」ことを意識的に心がけ習慣化しました。決定的だったのは、2018年の北海道胆振東部地震でした。当時、幸いにもうちは物が壊れたりという被害はほとんどなかったのですが、友人宅では「ガス台に載せていたシチューの鍋が、部屋の反対側に飛んだ」とか、「壁にマグネットで貼り付けてディスプレイしていた包丁やナイフ類が、外れて危なかった」などという話を聞き、安全のためにも、キッチンに関しては見せる収納を完全にやめようと決めたのです。外出時や就寝時には、コンロの上には何も置きません。

洗剤やスポンジは、使うときだけ出して、作業が終わったらしまう。
おたまやなべなどの道具は、用が済んだら洗って引出しにしまう。
洗いかごは、背面の棚に収納。できるだけ乾いたら拭き仕上げをして、すぐにしまう。
調味料も冷蔵、常温が決まっているので、使ったらしまう。

キッチンのものは、道具から調味料まで、すべてしまう場所が決まっています。
この「しまう場所」がどれだけ確定しているかで、片付けは格段と楽になりますし、自分自身どこにしまったか忘れないようになります。

引出しに入りきらない場合は、絶対量が多くないか再確認です。
すぐにしまう動作が面倒くさい場合は、コップなど小さなものから片付けて、面倒くさい病を克服です。

かくいう私も、食器を集めるのが好きで、夫婦2人暮らしなのに、6枚セットのディナープレートを4セットも持っていました。6人家族の友人がうちの食器棚を見て「うちより多い!」と驚いていました。
独身時代から来客が多く、よく仲間でうちに集まって、ワインを飲んだりするのが常でした。なので、食器の多さが気になるどころか、もっと欲しい!と思うほどでした。

ですが、結婚して環境や生活時間が変わったり、ましてや長いコロナ禍では、友人と行き来する機会もめっきり減りました。こんな中で、何度か食器との付き合い方を見直す機会を得たのです。

1枚1枚、思い出や思い入れがあるものばかりですが、これから先、かつてのように使いまわせるかどうか考えたときに「NO」という答えが出ました。
一番使いやすいもの、一番気に入っているセットだけを残して、5年ほど前に96枚の食器を処分し、1/3の量に減らしました。

大量にあった食器が減ると、夫が「何をどこにしまえばいいか、やっとわかった」と食器棚の中を見てつぶやいたのを覚えています。

いろんなものをたくさん持っている方もいらっしゃるでしょう。すべてを大切に使いこなし、収納量のある棚を持ち、どこにしまえばいいか把握している方は、そのままでよいと思うのです。

でももし、食器棚を見てタメイキが出たり、ブルーな気分になるようであれば、食器に与える価値について、考えてみるのもよいかもしれませんね。

かつて高額で買ったものは、今の自分にとってどんな価値があるのだろう?
もう価値がないのに、しがみついていないか?
これを、必要としている人がいるとしたら、譲ることで新しい価値を与えることにはならないか?

ものとの付き合い方を見直すのは、マインドフルを保つ練習となります。
「今の自分の価値観」それが、今の自分の生活、人生を創っているのですから。


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