smaccのセラピスト 佐高葵月代です。
私はもともと片付けが好きです。
好きというよりは、母が整理整頓好きだったこともあり、片付けが「躾(しつけ)」の一環として子供のころから身に付いていたのかもしれません。
それが高じて、整理収納アドバイザー2級の認定も持っています。
小学生の頃は、「整理整頓」と母の達筆な字で書かれたものが、机の前に貼られていました。
ほぼ、刷り込みかもしれません(笑)。
ところで、整理整頓には2つの種類があるようです。
ひとつは、モノが多くても、どこに何があるか管理されていること。
この場合、必ずしも「美しく」整頓されているとは限りませんが、モノの量と場所を把握しているという意味合いです。
もうひとつは、たくさんのモノが、収納ケース等にきちんと収められ整然としていること。
いわゆる写真映えするような、綺麗な収納。
母の場合は上の2つが融合されていました。
母は刺繍や書を書くことを生業としていたので、生涯を通して仕事関連のものがとても多い人でした。
刺繍糸や絵の具や筆、墨など膨大な量を持っていたにも関わらず、仕事回りはいつも整然としていたのを思い出します。
今のように収納に便利なプラスチックケースなどない時代でしたから、菓子箱や空き缶などに掛け軸の余り布や和紙などを張り、オリジナルの収納用品を作っていました。
DYI好きで、なおかつ色のセンスが長けていたこともあり、いずれも素晴らしい出来栄えでした。
大切な仕事道具を、自前の収納ケースに収めているのを見て、母がモノを大切にしているのをずっと見てきました。
いつか、母の収納術などをブログにまとめておきたいと思っていたのですが、11年間のアルツハイマー型認知症闘病の後、2017年に87歳で逝ってしまいました。
私が22歳の時に独立して暮らすようになってから、母は一人暮らしでした。
認知症に罹ってから、おそらく母自身が物忘れに苦しんだと思うのです。
潔癖症で掃除も行き届き、整理整頓がなされていた母の家は、病気が進行するにしたがって、みるみるひどい状態になりました。
このようないきさつを経て、親の家やモノを片付けること、モノを所有するということ、私自身のモノとの付き合いについて考えさせられるようになりました。
ところが、意外な発見もありました。
私はライフワークとしてマインドフルネスを指導していますが、モノの整理と心の整理は、ものすごく影響しあっているということです。
そこで、ブログのカテゴリ「シンプルに生きる」では、単純な片付けの話しだけではなく「片付けとマインドフルネス」について書いていくことにしました。あと、母との思い出話しも少し。
時が前後するような雑多な記事になるかもしれませんが、片付けに悩む方、片付けられないとあきらめている方の、少しでも参考になれば幸いです。