【9月】秋の過ごし方

【smaccが毎月1回発行している、ヨーガやマインドフルネスの健康法、薬膳やアーユルヴェーダ、季節のメニュー情報をお届けするニューズレターです】

smaccのセラピスト 佐高葵月代です。今年の夏は、北海道では各地で「記録的な」気象の出来事がたくさん起こりましたね。札幌は史上初の36.3度を記録したり、8月23日時点で北海道では観測史上最長の35日連続真夏日を記録しました。残暑が厳しい秋の幕開けですが、これから急に気温が下がる日もあるので、そろそろ体調も季節の変わり目を迎えます。みなさん、お元気ですか?

秋の養生には、夏に消耗した気と潤いを補うのが大切です。呼吸機能をコントロールしている肺は外気と接しているため、乾燥しがちです。肺を潤す食材を取り入れましょう。秋の養生食材として、サバ、れんこん、長芋、ゆり根、アーモンド、大根、春菊、リンゴ、柿、梨、さつまいも、ぶどう、チーズ、松の実、銀杏、 ねぎ、白きくらげ、はちみつ、枸杞(くこ)の実 などが挙げられます。

咳や痰、鼻づまりなど、肺の不調が出やすい時季なので、下記の習慣も取り入れましょう。

  • しっかりと深い呼吸を意識したマインドフルネス瞑想
  • うがいをする
  • 適度なマスク着用での乾燥防止と抗菌対策
  • 加湿器を活用した潤い

アーユルヴェーダでは、秋に入ると夏の疲れが徐々に解消されて、消化力、体力、精力が回復してくるとされています。ただし、身体の中に溜まった熱が残っていると、表面は冷えても内側が熱い現象も残ります。体調では、目の充血、肝機能の低下、口内炎、皮膚の炎症などに気をつけます。秋は、心を静めるためにお月見をしたり、瞑想をするのもお勧めです。

Seasonal Food & Recipes

北海道のとうきび(トウモロコシ)の旬は8月に入ってから、9月下旬まで。この時期に、ぜひたっぷり味わいましょう。先日、八百屋の特売で5本で95円でゲット! さっそく、茹でたてにかぶりつき、とうきびの天ぷらやコーンスープを作って食べました。今月はトウモロコシの実よりは、ひげ根の使い方をお伝えします!

トウモロコシは、免疫力を高めたり、利尿作用があるため、むくみ解消にも役立ちます。食物繊維とマグネシウムが豊富なことから、便秘解消の強い味方になります。トウモロコシの「ひげ根」は実は「めしべ」で、「絹糸(けんし)」と呼ばれます。絹糸はひと粒から1本ずつ生えているので、粒の数と絹糸の本数は同じなんです! トウモロコシのひげ根は、漢方では玉米鬚(ぎょくべいしゅ)、もしくは南蛮毛(なんばんもう)と呼ばれる生薬です。ひげ根にはカリウムが豊富に含まれており、体内の水分代謝を整え余分な塩分の排出を促したり、コレステロールを下げる作用もあり、高脂血症対策にもなるそうです。「ひげ茶」として取り入れるのも良いですね。

今までひげ根は、茹でるときに一緒に入れると色がきれいになるぐらいの使い方しかしていませんでしたが、刻んで天婦羅にしたり、素揚げにするとおいしいです! 下の写真は、札幌地下鉄 東西線 西11丁目駅から近い「ブラッスリ風間」でいただいたコーンスープです。なめらかに裏ごしされた冷たいスープは、暑さに疲れた身体を潤してくれました。

添えられているのが、素揚げにした粒とひげ根! 食べてみると、何だかポップコーンのような風味と、驚くほどの甘みが! これは捨てるのはもったいない! ちなみにトウモロコシご飯を炊く時に、生の実と、身をこそげ取った芯と、ひげ根も一緒に炊きこむと風味がアップすると、シェフから教えてもらいました!

少しずつ秋にシフトチェンジする身体とともに、心の疲れもケアしてくださいね!


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