【smaccが毎月1回発行している、ヨーガやマインドフルネスの健康法、薬膳やアーユルヴェーダ、季節のメニュー情報をお届けするニューズレターです】
こんにちは、smaccのセラピスト、佐高葵月代です。夏のような暑さになったかと思うと、10度近く気温が下がったりと、寒暖差が激しいこの時期、「なんだか呼吸が浅い」、「寝つきが悪い」、「疲れがとれない」…そんな不調を感じている方が増えています。
実はそれ、自律神経の乱れから来ているのかもしれません。
今回は、ヨガマットがなくても簡単にできる呼吸法「ハートオープン・ブレス」をご紹介します。
この動きは、私たちの呼吸を支える「呼吸筋」をやさしく目覚めさせてくれます。
主に働くのは以下の筋肉たち:
•横隔膜(お腹の奥):呼吸の中心
•肋間筋(あばらの間):胸の広がりを助ける
•胸鎖乳突筋・斜角筋(胸や首の筋肉):補助的に吸う動きを支える
もちろん、背中全体の筋肉も動くので、肩や背中の張りにも効果的。
胸をゆっくり開いたり、背中を丸めたりするこの動きは、呼吸を深くし、副交感神経(リラックスの神経)を高めてくれます。
こんな効果が期待できます
✔ 呼吸が深くなって、不安や緊張がやわらぐ
✔ 姿勢が整って、自律神経のバランスが改善
✔ 心に「安心感」が広がる
では、実際にやってみましょう!
- 膝立ちまたは立った姿勢で、肩の力を抜き、背筋をやさしく伸ばします。
- 吸いながら、両手を斜め後ろに広げて胸を開きます(希望を吸うように)。
- 吐きながら、両肘を体の前で軽く抱え(ボールを抱えるように)、背中を丸めます(不安を吐き出すように)。
- これを5回ほど繰り返してみましょう。
無理なく、ゆったりした呼吸で行います。
仕事の合間、朝の目覚めや、寝る前のひとときにも、ぜひお試しください。
※肩や背中に痛みがあるときは、無理をしないでください。
Seasonal Food & Recipes
今月は、つやつやグリーンが元気をくれる、あの野菜です!
「青椒」とくれば、「青椒肉絲(チンジャオロース)」がすぐ浮かびますね。家庭での中華料理の定番とも言っていい、細切り肉との炒め物。私も大好きです。
1年中スーパーに並ぶピーマンですが、実は旬は6月から9月頃なんです。出始めの今は柔らかく、夏に頃収穫するものは肉厚で甘みも強くなります。我が家でもプランターで毎年大量に収穫して楽しんでいます。もぎたては、生で種まで食べられるほど!
ピーマン収穫量ランキング(2023年統計)では、1位が茨城県、2位が宮崎県、3位が高知県で、この3県で全国生産量の約50%を占めるといいます。2006年~2023年の統計で、1位と2位は不動の2県、3位は高知県に混ざって、鹿児島県も追い上げているようです。
ピーマンの薬膳効果としては、気を巡らせてストレスを和らげる、消化促進、むくみ解消など。
6月は梅雨どきでもあり、「気(エネルギー)」が滞りがち。ピーマンはその「気」の巡りを良くして、心のモヤモヤやだるさを和らげてくれます。
また、ビタミンCも豊富で、美肌や免疫力にも期待できます。
ピーマンの大きな特長のひとつが、ビタミンCの含有量が多いのに、加熱に強いこと。普通、ビタミンCは熱で壊れやすいけれど、ピーマンには「ビタミンP(ヘスペリジンなど)」という成分が含まれていて、それがビタミンCの破壊を防いでくれるそうなんです。
また、体内でビタミンAに変換されるβカロテンも含まれるので、抗酸化&目の健康にもお勧めです。特に赤ピーマンになるとその量は約5倍にも!
苦み成分が “気” を巡らせるので、健胃・整腸効果もあるとされます。ピーマン独特の苦味は、「ピラジン」という成分で、血液サラサラ効果もあり、苦味が食欲を刺激し、梅雨時の食欲不振や胃もたれ対策にもぴったりです。ピーマンは1個あたり約7kcal程度と超低カロリーで食物繊維も豊富なので、便通改善や腸内環境を整える効果があるとされるのも、嬉しいですね。
簡単レシピ:ピーマンとじゃこの塩昆布炒め
【材料】ピーマン3個、ちりめんじゃこ大さじ2、塩昆布ひとつまみ、ごま油少々
【作り方】
- ピーマンは細切りにする
- ごま油でピーマンを炒め、じゃこを加える
- 仕上げに塩昆布を混ぜて完成
ごはんにも、おつまみにも、お弁当のおかずにも、お勧めです! ちょっと多めにピーマンを買った時、ぜひ作ってみてくださいね。