アドラー心理学研究会 第32回勉強会

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アドラー心理学研究会代表の佐高 葵月代です。12月19日(土)は、第32回の勉強会でした。初参加5名をふくむ31名の方に参加いただきました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

今回のテーマは「私の心のつぶやきに、耳を傾ける」をテーマとして、勇気を支える自尊心を損なうセルフトークと、自分の勇気の残高を増やすセルフトークについて話しました。今年は年間通して、自尊心に触れる機会が多かった勉強会でした。

私自身が、自尊心が低くなってくると勇気づけが難しいと感じるシーンがたびたびあり、勇気と自尊心の関わりを皆さんとシェアしたいと思ったからでした。

セルフ・トークとは、インナー・スピーチとか内言とも言われる、心の中のおしゃべりのことです。私たちは1日に何万回も思考しているので、普段は意識していませんが、うまくいかない状況の時や、順調に物事が進んでいる時の自分を観察してみると、想像以上にさまざまな言葉を自分につぶやいているものです。

これらの言葉は、徐々に浸透して、自己イメージとなり、日々の行動に影響を与えます。行動して行くなかで、様々な感情が芽生え、そこにセルフ・トークが密接に結びつくため、セルフ・トーク→感情→セルフ・トーク・・・のスパイラルができ上がります。
このパターンがネガティブなものだと、頭の中が悪魔のささやきでいっぱいになってしまいます!
セルフ・トークに気づき、それを意識的に修正していくことで、ライフスタイルさえも変えていくことができるはず。

今回は、私が今年読んだ、アンドリュー・ニューバーグ著『心をつなげる- 相手と本当の関係を築くために大切な「共感コミュニケーション」12の方法』も参考にしました。
ちなみにこの本は、アドラー関連以外の心理学分野で、私の年間ベストワンの作品です。

それによると、ネガティブなインナースピーチをポジティブに変える方法として、下記のものが挙げられていました。

●自分のインナースピーチを観察し、「思考の記録」として形に残す
●批判的なインナースピーチと対峙し、自分の限界を決めつける言葉を書き換える
●ネガティブな思考をポジティブなインナースピーチに置き換える
●障害にぶつかるたび、そこで与えられた挑戦やチャンスを追求する
●失敗したことではなく、成功したことに目を向ける
●新しく体得したインナースピーチの見直し、強化、実践を続ける

勇気づけにもつながる内容ですね。

勉強会では、来年の年間テーマもみんなで話しあって決めました。
2016年の年間テーマは「自分資源(リソース)を見つけよう –1日1勇気づけ!–」となりました。

今年のテーマは「勇気づけの輪を広げよう!」でした。お陰様で月1回のペースで開催でき、たくさんの方に参加いただき、輪が広がったのが実感できました。心から御礼申し上げます。

今回、終了後は23名の皆さんと一緒に忘年会でした。古民家改装した居心地の良いワインと生パスタのお店を貸し切り、久々に子どものころを思い出すようなプレゼント大交換会で盛り上がりました!(^-^)

2016年の勉強会のスケジュールは以下の通りです。
場所はいずれも「ちえりあ」で、時間は13:30~16:30です。

第33回 1月16日(土) 研修室5+6(3F)
第34回 2月13日(土) 研修室5+6(3F)
第35回 3月19日(土) 研修室5+6(3F)

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