アドラー心理学研究会 第47回勉強会

170318

アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。
3月18日(土)第47回の研究会が無事に終わりました。前回の最高参加者数を、今回はまたさらに更新し、参加者数48名を記録し、会場は満席となりました! うち14名の初参加の方にお越しいただきました。今回は人数が増えたため、会場設営のほか、席順の変更やご案内係りなど、毎回お手伝いいただいているメンバーの皆さんに機転を利かせていただき、本当に助かりました。ありがとうございました。

今月のテーマは「自尊心と勇気づけ」です。アドラー心理学の「勇気」は、困難を克服する活力です。そして「自尊心」は勇気づけを支える大切な態度のひとつです。自分の課題に取り組むときには必要不可欠な自尊心と勇気について、考えてみました。

研究会でも、自尊心は、年間何度も触れるキーワードです。自尊心は時に「プライド」と取り違えられることがあるのですが、実はもっとシンプルでピュアなものなのです。

自尊心とは、自分を大切に思う気持ち。ありのままの自分を認め、受け入れること(自己受容)です。自分を価値のある人間だと感じ、今の自分にOKと言えること。
そして自尊心は、すべての人に備わる価値なのです。

誰かが自分の自尊心を傷つけることはできません。できるのは自分だけ。
自己否定をしたり、卑下したりすることで、自分の自尊心を傷つけてしまいます。

自己受容をするために、まずしなくてはいけないことは自己否定をやめることなのです。自分に対して、できないことばかりに注目して、自分から減点していませんか?

「自分に価値がある」と感じられること、イマイチだと思うところがあっても、いきなり何かに変わろうとせず、「今の私で、始めてみよう」という気持ちが、徐々に自己受容ができるようになる一歩になります。

「~があったら〇〇ができるのに」=「~がないと〇〇ができない私=ダメな私」が盲点を作り、自分の可能性を狭めてしまうこともあります。「自分に価値があると思えるとき、人は勇気を持てる」とアドラーは言います。

私たちの自尊心が低い段階にあるとき、他者に自己開示したり、意見を表現したり、批評を聞いたり、助けを求めたり、問題を解決したりする能力を制限します。そのような時、私たちはできたことよりも、できなかったことに集中しやすいのです。それが盲点になって、行動を制限することもあります。

もっと自分の良いところを見つけましょう。人の良いところは探し出しやすいのに、自分の良いところには、なぜ目をつむってしまうのでしょう。

ということで、今回は「この人の推薦文」というテーマで、パートナーを誰かに売り込むということを意識しながら、インタビューをして、2分間でPRするという、傾聴とヨイ出しを兼ねたワークを行いました。

相手の関心に関心を持って、共感しながらインタビューすることで、相手との「違い」を「興味」に変える練習にもなります。

自分の意外な良さや、当たり前だと思っていたことに気づくきっかけになった方が多かったように思います。何より、みなさんの笑顔が格段に増えました。

後半は、7月以降の会の運営などについても、意見を出し合いました。一昨年、昨年とアンケートを取りながら、いろいろと考えてきたことを、今年はひとつずつ皆さんと形にしていきたいと思います。

その一つとして、第50回の研究会開催記念の岩井俊憲先生の講演会の企画です。
ここでは、記念に残る何かをしようというアイデアも出ています。
次回の研究会でも、掘り下げてみようと思います。

岩井先生の講演会の詳細はこちらをご覧ください。
残席少なくなってきました。お早めにお申し込みください。
皆さんのお越しを、お待ちしております。

定例の研究会のスケジュールは、下記のとおりです。

第48回 4月15日(土) 中研修室1(2F)
第49回 5月20日(土) 中研修室1(2F)
第50回 6月17日(土)岩井俊憲先生講演会 会場は北農健保会館です。
第51回 7月15日(土) 中研修室1(2F)

下記のバナーからリンクしたページで、お申込みいただけます。
みなさんにお会いできるのを、楽しみにしています!

 


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