アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。
12月16日(土)、今年最後の研究会が無事に終了しました。
30名参加、初参加は1名です。
普段のメンバーの出席率が高い会でした。ご参加いただき、ありがとうございました。今年、毎回設営や準備を手伝ってくださった皆さんも、ありがとうございました。
今回のテーマは、今年の年間テーマ「コンフォートゾーンを抜け出そう」を振り返る です。
コンフォートゾーンとは、環境やメンタル面など総合して、自分にとって居心地の良い状態のことです。自分らしさを感じ、安定しているので「これでOK」と思えます。半面、仕事は好きじゃないけど、給料が安定しているから、仕方ないと思いつつ、その状態に甘んじているのも、コンフォートゾーンの状態です。
しかし、今より成長しようとしたり、自分や生活に変革を起こしたいとき、コンフォートゾーンが邪魔をする場合があるとき、変わりたくない自分と対峙することになります。
ここで、おそらく私たちは葛藤したり、自己嫌悪に陥ったりするようです。
何とかコンフォートゾーンを広げたような気がしても、そのサインは実はあまり居心地がよくないことが多いものです。自分らしさから変化しているので、当然ですね。
居心地の悪さを感じた時に、今まさに変わろうとしている「エッジ」にいることが多いのです。「元の自分に戻ろうかな~、どうしようかな~」というのが、「エッジ」にいる状態です。
この、コンフォートゾーンとライフスタイルを一緒に考えてみることで、行動に移しやすくなります。
ライフスタイルとは、アドラー心理学特有の考え方で、自分自身、他者、人生、ならびに人生の活動に向かって、その人のトータルな行動を決める信念、確信、態度を含む基本的な認知の概念です。よく「性格」としてあらわされることもあります。信念が自分の判断や性格を保持する原因なので、ライフスタイルが変わると物の見方、感じ方が変わります。それにより感情や行動にも変化が起こり、性格が変わったと周りから思われることがあるのです。
人はライフスタイルに従って物事を判断するので、事実そのものではなく、事実として受け止めているもので左右されます。すべての意見は唱える本人からみると正しい=つまりその人の常識=(場合によっては)思い込み となります。
つまり、自分の悩みは、これまでの自分のやり方だけで考えていると、解決の糸口が見つからないことが多いのです。悩みを課題に変えていき、具体的な行動に移すためには、俯瞰する努力(客観視)が必要で、そのためにはライフスタイルの変革やコンフォートゾーンを広げたり、乗り越えることが必要です。そこには、やはり勇気が必要となります。
自分に「ないもの(自分に足りないもの、欠けているもの)」ばかりに注目せず、今ある自分のリソースを利用できないかを検討しましょう。小さなリソースも洗い出すことで気づくことが多いものです。スモールステップを作って、乗り越えることで達成感を感じ、自分への信頼や勇気を培うことができます。
後半は、2018年のテーマをみなさんで出し合って決めました。毎回素晴らしいテーマが出るので、僅差で決まるのですが、来年は「共同体感覚へのスモールステップ」が年間テーマに決まりました。1年間を通して、共同体感覚を意識して学んでいきます。
そして、毎年恒例のアンケートには、研究会に寄せていただいた嬉しいコメントがたくさんありました。まとめたら、ブログにUPしますね。
みなさん、ご意見、ご感想、アドバイスをありがとうございました。
研究会のあとは、忘年会でした。
今年で3年目、「レサン」さんで行いました。23名参加。今回はあっという間に満席になりました。貸し切りでみんなでワイワイ。楽しかったです。ワインもおいしかった!
今年も、研究会では目標達成した方、結婚、転職、病気治癒など、たくさんの勇気に触れる1年でした。その人の生き方が、胸を震わせるエピソードで溢れているのに触れた時に、私も勇気をたくさんもらいました。
皆さん、今年も本当にありがとうございました!
来年の札幌での研究会の予定です。
2018年
第57回 1月20日(土)
第58回 2月17日(土)
第59回 3月17日(土)
下記のバナーからリンクしたページで、お申込みいただけます。
みなさんにお会いできるのを、楽しみにしています!
旭川での第4回アドラー心理学研究会は、2月25日に開催決定!
⇒詳細はこちらをご覧ください
この記事へのコメントはありません。