アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。
9月15日(土)第69回アドラー心理学研究会を無事に終了しました。27名参加、初参加3名でした。ご参加いただいたみなさん、設営準備と受付にご協力いただいたメンバーのみなさん、ありがとうございました。
今回のテーマは「こんな時のアドラー心理学」でした。折しも9月6日未明に起きた北海道胆振東部地震の後でしたので、みなさんの生活の状況が心配でしたが、幸いメンバーで大打撃を受けた方はおらず、元気に参加いただき、ホッとした次第です。
災害を目にするとき、私はいつもアドラー心理学の誕生を思わずにはいられません。アルフレッド・アドラーがアドラー心理学を起こしたのは、第一次世界大戦の頃です。命や財産など、かけがえのないものが失われた中、目的論や共同体感覚、勇気づけといったメッセージを通して、生きる勇気を伝え続けました。今回の災害の中で、私たちが体験から学んだこと、アドラー心理学的に捉えられたことなどを共有しました。
今回の地震で、北海道はブラックアウトに見舞われ、家の中にいるのが不安で、外をうろうろ(失礼)する人が多かったようです。普段、まったく会う機会のない近隣のマンションの住人の方などを多く見かけると、一瞬、別の土地に来たかのような錯覚を起こしました。
停電、断水が長く続き、避難所生活を余儀なくされた方も多く、あらためて「居場所」について考えさせられたり、人と人との繋がりや、協力、共感、思いやりなどに触れた方も多いでしょう。
また、いざという時に何を持って逃げるか?という視点から、「私にとって大切なもの」=こだわり、ということに気づいた人もいたようです。
今回は、地震の体験を通して見た勇気づけ、共同体についてグループで話し合いました。
自分の無力感を感じた方、支え合って生きているというのを感じた方など、さまざまでした。
また、アドラー心理学とは関係なく、「これがあって便利だった」というお役立ち情報も飛び交い、大変参考になりました。
まだまだ、余震が続いている地域もあるので、みなさんご注意ください。
今後の予定は、下記のアドラー心理学研究会スケジュールページからご確認ください。
みなさんのご参加を、お待ちしています!
https://smacc.jp/adlerian-psychology/schedule/
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