【5月】呼吸で自律神経を整える(2)片鼻呼吸法

【smaccが毎月1回発行している、ヨーガやマインドフルネスの健康法、薬膳やアーユルヴェーダ、季節のメニュー情報をお届けするニューズレターです】
smaccのセラピスト 佐高葵月代です。暖かくなりましたね。皆さんお元気ですか? 今年も桜の開花が早かったですね。観測史上2番目の早さだったとか(1番は昨年)。
今年のニューズレター3月号では自律神経を整える呼吸法として「腹式呼吸」をご紹介しました。今月はヨーガの代表的な呼吸法「ナーディ・シュッディー」を実習します。

ナーディ・シュッディーとは、サンスクリット語で、身体に通っているとされる「気(プラーナ)」の管(ナーディー)の詰まりを浄化する(シュッディー)という意味です。この呼吸法を実習する時は、背筋と首筋をすっと伸ばして行うことを意識します。実習する前に、肩や背中を緩めるポーズやストレッチを行うと、楽に実習できます。椅子に座っても、床に座ってもできる呼吸法です。

呼吸法の効果としては、自律神経のバランスをとり、ホメオスターシス(体内の恒常性、体内環境)を整えます。喘息、気管支炎、鼻炎など、呼吸器系の疾患の方のリハビリにも有効です。継続して行うことで、集中力を高め、マインドフルネスな状態をつくるので、不安やストレスレベルの低下にも効果的です。終わった後は、頭や視界がすっきりして、リラックス感を感じると思います。

  1. 右手の人差し指と中指を折り、親指で右鼻を押さえ、左の鼻から息を吐きます。そのまま左の鼻から息を吸い、薬指で左の鼻を押さえ、右鼻の親指を離し息を吐きます。
  2. そのまま右鼻から息を吸い、親指で右鼻を押さえ、左の鼻から息を吐きます。
  3. 慣れてきたら、吐く息と吸う息を2:1の割合で呼吸してみましょう。例:吐く時に6数えた場合、吸う時は3数えて吸います。
  4. 5分ほど集中して続けます。
  5. 終わったら普段の呼吸に戻して、20呼吸ぐらい穏やかに呼吸を続けます。呼吸の違いを、全身で感じてみてください。

※首がだんだん前に下がることがあります。首筋と背筋は常に伸びていることに、意識を向けてみてください。
※ふだん、口呼吸が習慣になっている方は、途中で口が開いてくることもありますので、口は閉じておきましょう。
※息が苦しいと感じたり、頭痛がした時はすぐに止めて、楽な呼吸に戻してください。
※身体の声に耳を傾け、自己責任のもとに行ってください。

Seasonal Food & Recipes

今月は、たっぷり野菜のスープをご紹介します。

春にんじんや春キャベツなど、春の野菜がどんどん店先に並びます。いずれも甘くて柔らかく、生でたくさん食べたくなりますね! でも、あえていろんな野菜を大きな鍋で煮て、スープにするのもいいですよ!

ちょうど11年前の3月に直腸がんの手術をして、4月に退院するときに、医師から「とにかく体を冷やさないこと。温かいスープを飲むように」と言われてから、我が家では、定期的に寸胴鍋にたっぷりの野菜スープをよく作るようになりました。

キャベツ、玉ねぎ、にんじん、ニンニク、ショウガ、干しシイタケが基本素材。キャベツは芯の部分も一緒に煮てしまいます。ほっくりしてとてもおいしいですよ。干しシイタケは入れすぎると「和」が強く出ますので、2つ程度で。

煮崩れしないよう、かき混ぜずにコトコト煮ます。煮上がったら別の鍋に取り分けて、ジャガイモ、ゴボウ、鶏肉、豚肉など、レシピに合わせた食材を入れて調理します。基本のスープは、数日分は使い回せるので、フードプロセッサーにかけてペースト状にして、カレーのベースにしたり、トマトの水煮とパスタを加えて、ミネストローネにもできます。大麦やハト麦を加えて、リゾットにしても美味しいです。小分けにして冷凍しておくと、使い回しができて便利です。

春先は外気温は暖かくなっても、まだ体の芯に冷えが残っていると、温度差で身体が疲れることもあります。そんな時、ほっと一息つけるスープがあれば、すぐに一品できますね。

今年は春先に胃腸炎にかかる人が多いように感じます。症状が治まっても、無理せず温かく柔らかいものを摂るようにして、身体を温めてくださいね。


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