※この記事は、ヨーガ・セラピーのセッションを受けている方に毎月配布しているニューズレターのコラムの拡張版です。旬の食材の紹介や、ヨーガやアーユルヴェーダのことなど、徒然に書いています。
smaccのヨーガ・セラピスト 佐高 葵月代です。
2月4日は立春ですが、北海道の寒さはこれからが本番です。
身体を冷やさない寒さ対策はしっかりと行いましょう。冷えると免疫力の低下も心配ですが、便秘にも要注意です。
便秘には大腸の動きが弱まる弛緩性便秘と、ストレスが原因で腸が痙攣する緊張性便秘があります。
弛緩性便秘は、冷え症や高齢者に多く見られます。過労や加齢、不規則な生活も原因になるので、生活を見直したり、身体を温める食事と食物繊維を摂るのがお勧めです。食材としては、サツマイモ、大根、ゴボウ、レンコン、ニンジンなどの根菜類、白菜、キノコなどです。温野菜サラダにしたり、鍋料理で摂るのも良いですね。
緊張性の便秘の特徴は、お腹が張る、ガスがたまる、イライラするなどがあります。このタイプの便秘には、香りの良い野菜や柑橘類がお勧め。セロリ、春菊など、炒めたりスープにして食べましょう。ガスを発生しやすいイモや豆の過剰摂取は控えます。適度な運動でストレス解消するのもいいですね。
どちらのタイプの便秘も、温めることが大事です。温め機能のある下着を着たり、腹巻などを使用するのもいいでしょう。
よく便秘にはバナナやヨーグルトを食べるのが良いと言われますが、これは便秘の種類によっては効果がないどころか、便秘を長引かせるケースもあります。便秘のためにバナナやヨーグルトを食べているのに、改善が見られない方は止めておいた方が良いでしょう。
「熱づまり」タイプの便秘というものがあり、特徴としては便が硬くて乾燥気味、身体が熱っぽい、お酒や辛いもの、冷たい食べ物が好き、尿の量が少ない・・・という方が多いようです。このタイプの便秘には、熱を取り去るヨーグルトやバナナ、パイナップルが向いています。身体に熱をもたせる食材のショウガ、ニラ、カレー、牛丼などのメニューは控えめにすると良いでしょう。
今月は、便秘解消のコブラのポーズを呼吸に合わせて行います。
1. 両足を閉じ床にうつ伏せになり、胸の横に手のひらを置く。
2.脇を閉め、肘は内側に寄せる。腰?足の裏まで、真っすぐに伸びている様子をイメージし、胸を広げるように、背筋を使って、手のひらで床を押しながら、ゆっくりと後ろに反る。
3.関節がひとつずつ動くように、ゆっくり加減しながら行う。
4.静止して3?5呼吸する。終わったら肘をゆっくりと曲げてうつ伏せに戻る。
5.うつぶせで5呼吸休んで、2セット行う。セットの合間には、休息を入れるように。
※背筋が、緊張と弛緩を繰り返した感覚を味わいます。
※腰痛の方は、加減して行ってください。
※このポーズの前に、ガス抜きのポーズをすると、さらに便秘解消効果がUP!
※いかなるヨーガの呼吸法やアーサナ(ポーズ)も、自己責任のもとに行ってください。満腹時、飲酒時、心拍数が高い時(入浴直後等)、高熱のある時はしないでください。
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