アドラー心理学研究会 宿泊研修無事終了


10月18日?19日、1泊2日でアドラー心理学研究会の宿泊研修を行いました。
参加者はいつもの勉強会のメンバー7名。場所は定山渓温泉です。
ご参加いただいたみなさん、お疲れ様でした。
会議室やホールもある、大型ホテルで、紅葉シーズンでたいへん賑わっていました。

今回の研修の目的は、ふだんあまり話せない勇気づけ体験のシェアでした。
その前に、通常の勉強会も2時間みっちり行いました。
テーマは『自己決定性に基づく勇気づけ』と題し、困難な状況で、自分がどのような選択(決断)をして、その状況を乗り切ってきたかということに焦点を当ててみました。

アドラーの弟子であるディンクメイヤーとドライカースは、

 われわれは、人間はもともと自発的であり、かなり自由に自分の行動を
 自分で決められると考えている。人間は、外部からの影響や遺伝的
 要因だけで行動するのではない。
 人間は自発的であり、しかも自分で判断ができる。外からの力で動く
 操り人形ではないのだ。

と述べており、私たちは同じ状況下にあっても、ネガティブに捉えたりポジティブに捉えたりすることで、その後の行動や結果が変わってきます。

オーストリアの精神科医で心理学者で『夜と霧』の著者、ヴィクトール・フランクルは、強制収容所に収容されながらも、解放されて自分が演説をすることを一心に考えること(人生に意味を持たすこと)で希望を捨てなかったという体験から、ロゴセラピーという心理療法を発展させました。

絶望と思われる中で希望を見出すのは、並大抵のことではありませんが、私たちも困難を乗り越えるための活力(アドラー心理学では勇気)を誰しも発揮して、様々な体験をしているのではないでしょうか。

アドラー心理学では、劣等性(機能的、身体的な欠陥や障害である、客観的な属性)、劣等感(主観的に自分が劣っていると感じること)、生育環境に置いて、自己決定をするにあたり、建設的な対応と非建設的な対応とに分かれるとい考えます。

環境や身体的な障害の犠牲者となるのではなく、自らの運命を創造し切り開いてきた人たちもたくさんいます。
研修では、歴史上の人物や、身近な人について話しあってみました。身近なところにも、勇気に満ちた人は意外とたくさんいるものですね。

少し前になりますが、『わが盲想』の著者で全盲のスーダン人 モハメド・オマル・アブディンさんのドキュメンタリーを見て感動し、著書も読みました。全盲だけどすごいチャレンジ精神! すごい勇気の持ち主だと思いました。
ダジャレが炸裂する、流暢な日本語にも驚かされました。
『わが妄想』は、ブログをまとめて加筆訂正をしたもののようです。
ご興味のある方は、アブディンさんのブログをご参考にしてください。

勉強会の後は夜中までリフレーミングの練習をしたり、勇気づけ体験を語ったりと、中身の濃い研修となりました。
来年もまた企画したいと思います。


関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

「勇気づけ」と「マインドフルネス」を実践するアドラー心理学研究会Plus
看護職の専門誌に特集記事掲載!

ヨーガ教室開催日

最近の記事

記事カテゴリー

アーカイブ

PAGE TOP