アドラー心理学研究会 第66回勉強会

181027アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。
10月27日(土)第69回アドラー心理学研究会を無事に終了しました。22名参加、初参加4名でした。ご参加いただいたみなさん、設営準備と受付にご協力いただいたメンバーのみなさん、ありがとうございました。

今回のテーマは「感情はコントロールできるのか?」でした。アドラーは、「感情が人を突き動かすのではなく、人は目的のために感情を使用する」と言っています。私たちが何か感情を感じる時は、必ず何か①出来事があり、②思考が働き、③感情を導き出します。この一連の流れが一瞬のうちにされるので、ふだんどのように感情が湧いてくるのか、意識できないことが多いものです。

出来事に対する思考は、人それぞれのライフスタイルのクセがあり、それに基づいて決定され、感情を導き出し、次の行動につなげます。アドラー心理学では、「人は変われる」と明確に断言しています。つまり私たちが今ある結果は、選択して行動してきた結果であり(自己決定性)、誰のせいでもありません。
つまり、変わるためには、感情に囚われるのではなく、行動に繋がるための思考を変えていくことがポイントになります。

私たちは様々な感情の目的を知ることで、自分の思考のクセを感じ取ることができます。
アドラー心理学では、出て来た感情そのものは扱いません。汗や涙と一緒で、感情そのものは、良いものでも悪いものでもありません。怒りを感じることも悪いことではないのです。怒りっぽい人は、怒りという道具を手放したり、その怒りで何を達成しようとしているのかに気づいたり、道具としての怒りの使い方を変えることで、感情のコントロールができるようになります。

感情はエネルギーで、行動を起こす原動力です。感情は思考と密接に関連しており、行動につながる強い動機となります。感情はライフスタイルから生み出されるもので、感情そのものに取り組むのではなく、ライフスタイル(認知)を修正することが、新しい感情と出会う第一歩と、アドラー心理学では考えます。

今回のグループワークでは、
①何かにチャレンジしようと思ったとき、思い切って行動に出してみたときは、引きとどまった時と何が違っていたかを考えてみる。

➁同じことにチャレンジした時、うまくいった時と、うまくいかなかった時は、何が違うか考えてみる。※うまくいかなかったことが、悪いということではない。

について、シェアしました。

ポジティブ感情は自尊心を育みます。自尊心とは、自分を大切に思う気持ち。ありのままの自分を認め、受け入れること。自分を価値のある人間だと感じること。自分にOKと言えることです。

自尊心は、ライフスタイル(個人の認知、ときに性格とも言われる)の成長の中で発達します。私たちの自尊心が低い段階にあるとき、他者に自己開示したり、意見を表現したり、批評を聞いたり、助けを求めたり、問題を解決したりする能力を制限します。そんな時、私たちはできたことよりも、できなかったことに集中しやすいものです。

自尊心を育むことで、感情がどのように変化していくか、これから注目していきたいですね!

今後の予定は、下記のアドラー心理学研究会スケジュールページからご確認ください。
みなさんのご参加を、お待ちしています!
https://smacc.jp/adlerian-psychology/schedule/


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