一番手放せないもの

※「シンプルに生きる」カテゴリが初めての方は、【はじめに】をお読みください。

smaccのセラピスト 佐高葵月代です。「シンプルに生きる」では、モノとマインドフルネスの関係について、私の体験を交えて書いています。

今回は本とCDとDVDの整理と、マインドフルネスについてです。
みなさんは、本の重さは計ったことがありますか?
ネットでは本のページ数は表示されていますが、重さが表示されることはめったにないと思います。
私が持っているハードカバーの300ページ前後の本は、約400gあります。

私は音楽や本が好きで、学生の頃はアルバイト代が入るとすぐに本屋とレコードショップに直行でした。
服は趣味やサイズが合わないなどで着られなくなったりしますが、本と音楽には賞味期限があるわけでもなく、減る気配が一向にない趣味の産物です。引っ越しをするたびに、業者の方に「すごい量の本ですね」と苦笑いされるほど、「本」と書かれた段ボールばかりが山積みになりました。

学生の頃感銘を受けた本、生きる希望を与えてくれた本、論文を書く時にとても参考になった本など、私の生きてきた歴史の中に「この本あり!」というものばかりです。捨てる気はまったくありませんでした。

結婚してからは、夫との共通の趣味が読書と音楽なので、増える一方でした。お互いに好きな本はどんどん買っていたこともあり、家を建てるとき建築家に「壁一面の本棚を作ってほしい」とオーダーを出したほどでした。

この本の量を見直すきっかけになったのが、2018年9月6日未明に起こった北海道胆振東部地震でした。下の写真の本棚が置いてある部屋で寝ていたのですが、左側の白いシェルフが前に倒れてきて、すべての本が床に落下!! 落ちるだけならまだしも、揺れで結構な飛距離で飛んだ本もあり、ぞっとしました。幸い怪我はなかったのですが、地震が落ち着いて棚に本を戻すときに数えてみたら、なんと200冊以上もあったのです!

冒頭で本1冊の本の重さをお話しましたが、1冊の本は軽くても、量が増えるとすごいことに!
単純に計算しても、400g×200冊=80キロ、それに本棚の重さ約10キロを加えると、90キロぐらいの重さになります。

普段は部屋の「景色」として溶け込んでいるシェルフと本ですが、飛び出して来たらその量に唖然としました。今は整然と並んでいますが、地震の時は本の上に本を重ねたり、右の黒いシェルフは奥行きがあるので2列に本を並べるという、恥ずかしながら本好きとは言えない収納をしていました。

本を1冊ずつ手に取り、ホコリを拭いて棚に戻しながら思いました(この作業もしんどかったです)。
「私が生きるのを後押ししてくれた本が、本棚ごと私が寝ているところに倒れていたら、大けがをしていたかもしれない」

「今の私にはもう必要なくて、他の誰かの役に立てるのでは」

絶版になっているものや高かった本もありましたが、今の自分のライフワークに関わるものを中心にして残し、あとは処分することにしました。

そしてもうひとつの課題はCDとDVDです。これもまた我が家では量が多い。
今は映画やドキュメンタリーはオンデマンドで多くの作品が、いつでも見られるようになりました。
それであれば、処分できるものも多いかなと見方を変えたのです。中には1度だけ見て、お蔵入りしていたDVDもありました。

夫と同じCDを持っているものもあったので、それらを中心として処分したところ、下の写真のキャビネット2台が不要となりました。キャビネットの裏側も同じ構造なので、大量に収納できます。それが良かれと思って買ったのですが、処分するにも費用がかかる…。収納家具は安易に増やすのではなく、入れるものの量を先に見極めなければと、肝に銘じました。


CDやレコードという形としての音楽は、それはとても価値のあるものだと今も思いますが、だんだんと時代が変わり、今は配信やダウンロードという形のない音楽になりました。収納も要らなくなるんだなぁ。

CDとDVDも「ちょっとマニアックなものもあるけど、興味のある人の元に届けば」という気持ちで処分することにしました。メルカリやヤフオクなどで売るという選択もあったのですが、せっかちな私は「バリューブックス」にすべて出しました。

夫も一緒に片づけをしてくれたこともあり、本は297冊、CDとDVDは合わせて293本を処分しました。
もちろん、値段のつかないものもありましたが、買取総額は41,385円でした(喜)!

本棚に余裕ができたら寂しくなるかと思ったのですが、意外とそんな気持ちにはなりませんでした。
そして不思議なことに、「スペースが空いたから、またじゃんじゃん買おう」という気にもならないのです。もちろん仕事に必要な本は買いますが、類似品は持っていないかな? 図書館で借りられるのでは?と、いったん立ち止まるようになりました。

今回の学びは、何年も手を付けずに部屋の「風景」となっているところこそ、「今の自分に必要か」を検討する場所であること。
期せずして地震がきっかけで風景が崩れたことで、空間と今の自分の価値を見直したこと。
収納家具は増やさない!中に入れるものの量は、今の自分に適量かをまず検討すること。
災害時、重い家具は転倒すると凶器になることもある。

自分の中では、服よりもハードルが高かった本とCDですが、やはり基本は「今の自分」。
多くの執着を手放せた喜びは大きかったです。

ちなみにバリューブックスを選んだ理由は、買取額の高さだけではなく、本を無駄にしない姿勢や、本と人を繋げる取り組みを積極的にされているからです。出品した本の一覧を管理画面で見ることができ、なおかつ買取額と販売価格まで見られ、売れたかどうかも分かるという仕組みがあります。おもしろくて便利~。

一番高く買い取ってもらったのは、当時3,500円で購入した心理学の本。2,700円で買い取ってもらいました。絶版でしかもマニアックだったのが良かったのか、あっという間に売れていました(笑)。

これからは本も音楽も循環する知識や心地よい趣味として、大事にしようと思います。


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