【4月】姿勢を伸ばして呼吸を深く

smaccのセラピスト 佐高葵月代です。みなさん、お元気ですか? 今年の札幌は記録的に雪解けが早く進みました。例年であれば3月末ぐらいまで雪が残っていたり、名残り雪ならぬ「名残り吹雪」さえありそうな時期なのに、春が駆け足でやってきています。ブーツを脱ぎ捨て、春の靴を履くと背筋がシャンっと伸びる気がします。

今月は姿勢を保つのに効果的な、スフィンクスのポーズを行いましょう。猫背を改善したり、肩や胸から腹部までのストレッチ効果もあります。臀部を引き締めるとともに腹部を刺激することで、便秘の予防やお腹の張りの改善にもお勧めのポーズです。腰痛のある方や、後屈のポーズに躊躇する方にも負担が少ないポーズです。

  1. うつ伏せになり、手のひらは胸の横、足は腰幅に開きます。
  2. 手のひらのある位置に、肘を移動させます。この時、肩の真下に肘が来るようにします。
  3. 息を吸って顔を起こし、手のひらから肘までの腕の力を使い、肩甲骨を寄せて胸を開きながら上半身を起こします。
  4. 首がすくまないように、肩と耳を遠ざけるよう意識して、10~20呼吸ほど深い呼吸を続けます。
  5. 終わったら、ゆっくりとうつ伏せに戻り、両手を重ねて頭を押せ、顔を片側に向けて楽な呼吸を続けます。

※腰に不安のある方は、無理をしないでください。
※実習は自己責任で行ってください。無理をせずに、身体の声に耳を傾けて行いましょう。

Seasonal Food & Recipes

今月は、代謝を高める食材の提案です。陽気が上昇するとき、草木が勢いよく芽吹き、私たちの身体も新陳代謝が活発になります。この時、新しい細胞形成をコントロールするのが肝臓です。薬膳による春の食養生のポイントは、「気」と「血」の巡りを活性化させること。薬膳では「養陰補肝(よういんほかん)」といって、肝機能を高めるメニューを重要視します。この上昇するエネルギーをサポートする食材と食べ方を工夫しましょう。味のバランスは「辛味+苦味」を基本に、「甘味+少量の酸味」を意識してみるのが良いでしょう。

今が旬のアサリやホッキ貝は、軽く蒸し煮にして仕上げにニラを加えて滋養強壮スープの出来上がり。菜の花、ニラ、セロリ、イチゴ、クコの実などは肝機能の働きを助けます。山菜は新陳代謝を良くする食材です。あくを抜いたり熱を加えると、苦みや渋みが和らぐので、天ぷらや、サッと湯がいて酢の物にするのも良いですね。フキノトウや菜の花、うどなどに含まれている苦味や渋味は「植物性アルカロイド」という成分で、デトックス効果があります。三つ葉やフキ、シソなどの香りの強いものも、少し加えてみましょう。シソの葉は、血行を良くし、発汗作用があるほか、咳を鎮めたり、鎮痛作用もあり、香りに含まれるペリルアルデヒドには安眠効果もあるとされています。

こうしてみると、旬のものは私たちの身体に入って、体質も季節に合った旬な状態にしてくれるのかもしれませんね。
素敵な春をお過ごしください。


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