【11月】代謝を上げる身体づくり

img_2017November

smaccのヨーガ・セラピスト 佐高 葵月代です。
11月7日は立冬ですね。立冬から2月4日の立春まで一番寒い時期に入り、この季節、中医学や薬膳では「腎」を補うことを重視します。中医学の「腎」は、西洋医学の「腎臓」にとどまらず、全身の健康に関わるさまざまな働きとしてとらえています。

「腎」はホルモン全般を司ることから、生命活動を維持するための基本物質である「精」が宿る全身のエネルギーの源とされます。。水分代謝、呼吸、尿の生成や便の排泄などにも関係しています。最近の科学では腎臓は血液中の酸素量や血圧と密接に関係することから、腎臓への注目も集まっています。

冬は寒さで気血の流れが悪くなるため、汗など皮膚からの水分排出がされにくくなります。冷えから代謝が下がり、体内に老廃物も溜まりやすくなり、便秘になる人も少なくありません。女性は冷えや生理痛にも要注意。抵抗力が弱いと風邪をひき、「腎」を弱めます。

腎を補うために、食材を意識して摂るのも大事です。腎の機能を高め、全身にエネルギーを行き渡らせましょう。

「腎」を温めて機能を高める羊肉、鶏肉、エビなどを使った鍋はどうでしょう。身体を温め、野菜もたっぷりとれます。くるみ、栗(甘栗も可)なども、おやつ代わりにお勧めです。シナモン、山椒などは身体を温めるスパイスです。

鱈(タラ)、牡蠣、はまぐり、ホタテもエネルギーを作り出しますので、摂り入れたい食材です。黒ゴマ、黒豆、キクラゲなど、色の黒い食材は腎を補います。

代謝を下げないためにも、余分な水分を貯めない体づくりも意識しましょう。腎は腰にあるため、腰を温め、しなやかに保つことも大事です。

今月は、背中から腰の張りやコリを取り除く、コブラのポーズをマスターしましょう。

  1.  床にうつ伏せになり、両足を閉じ、胸の横に手のひらを置く。
  2. 脇を閉め、肘は横に広がらないよう内側に寄せる。腰~足の裏まで、真っすぐに伸びている様子をイメージし、胸を広げるように、背筋を使って、手のひらで床を押しながら、ゆっくりと上半身を床から持ち上げて後ろに反る。この時、背骨がひとつずつ動くように、ゆっくり加減しながら行う。
  3. 恥骨を床に押し付けるよう、静止して3~5呼吸する。終わったら肘をゆっくりと曲げて、うつ伏せに戻る。
  4. うつぶせで5呼吸休んで、2セット行う。セットの合間には、休息を入れるように。

※背筋が、緊張と弛緩を繰り返した感覚を味わいます。
※腰痛の方は、加減して行ってください。
※いかなるヨーガの呼吸法やアーサナ(ポーズ)も、自己責任のもとに行ってください。当方では責任を負いかねます。


関連記事

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

「勇気づけ」と「マインドフルネス」を実践するアドラー心理学研究会Plus
看護職の専門誌に特集記事掲載!

ヨーガ教室開催日

最近の記事

記事カテゴリー

アーカイブ

PAGE TOP